アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

憧れの交流電機ED75

2020-03-16 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

現在でも交流機ED75は、時代を越えて細々と活躍の場を我々に示している。年に数えるほどのイベント列車のけん引や、工臨と呼ばれる不定期の工事列車がそれに当たる。アントンKが今ひとつ撮影に足が向かないのは、どれも700番台と呼ばれるナナゴの中でも、最も後期の機体のみ現役だからなのだ。そんな贅沢など言える時代ではないことは、もちろん理解できるが、ED75の場合、初期車から寒冷地仕様になった50番台以降、そして重連高速型の1000番台、日本海縦貫用だった700番台と両数も多かったが、機体の印象はまるで違っていた。

直流機EF65PFやEF64でも同じことが言えるが、この貫通扉付きの面構えは、まさに国鉄型電気機関車としての象徴であり、このお顔には、アントンKは通風孔付きが好みなのだ。より武骨に見え、力強くたくましく思えるからだが、当時は選り好み出来る環境ではなく、運を天に任せて、ただ来る列車に向かうだけだった。本当はそんなお顔の好みなんて、ずっと後になってから解ったことであって、その時はナナゴの撮影そのものだけで満足していた。シャッター一コマを大事に噛み締めるように切り、綺麗に写っているようにと、念じていたものだ。

そんなED75を思いのまま続けていこうと思うが、今回はアントンKの中では比較的初期の時代のものから1枚。金谷川のセパレート区間を往くED75の貨物列車。駅から延々と徒歩で向かい、日没まで撮影した思い出の撮影地。この区間は良い撮影ポイントが点在し、何度行っても飽きなかったことを思い出す。南福島から延々と続く上り勾配にもへこたれず、ノッチ全開で上がってきたナナゴは、アントンKにはやはり特別だった。

1984-11-23  3566ㇾ  ED7582+後ED75   東北本線:南福島-金谷川



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