南大東島から帰るとしばらくはおとなしくしていた。月が変わってメーデーの日に飾磨港線を訪ねている。ここは新日鉄広畑製鉄所があり、以前から一度行ってみたいと考えていた。

 写真を見ると電車で行ったようである。それで飾磨港にまだ行っているが、飾磨線には乗ってなかったと思う。この線の旅客輸送は朝夕のみの運転で、昼間は貨物列車が走っていた。かつてはC11の重連が走っていて、伯備線のD51三重連が牽引していた鉱石もこちらの線が行き先になっていた。飾磨駅からは新日鉄広畑製鉄所からの専用線が連絡していた。さらに飾磨港駅にも貨物ヤードがあり、10トン移動機がいた。

 ここは生野鉱山からの積出港としての長い歴史があり、馬車の専用道路があった。最近はこれらの歴史が注目されていて、パンフレット等が見られるようになった。近代化産業遺産・2本遺産に認定された「銀の馬車道」。

 飾磨港というのは姫路港のことで家島諸島への連絡線が出ていて、姫路駅からもバスの便がある。飾磨港線と呼んでいるが、正確には播但線の一部になる。1986年に廃止されているが、その前の1984年2月に貨物輸送は終わっていた。
7807323 山陽3022明石
まだ地上時代の電鉄明石駅。国鉄で明石まで行って、ここで乗り換えたのかもしれない。


7807324 山陽3605明石
ツートンカラーの3000系。神戸高速鉄道開業に向けて増備されていた。


7807325 山陽 3630
ここから特急で電鉄飾磨へ向かったようである。


7807331 飾磨駅
飾磨駅の駅名標。途中に亀山駅もあったが、こちらは撮っていない。


7807326 飾磨10t移動機
飾磨駅の10トン移動機。


7807332 飾磨港駅
飾磨港駅舎は木造でかなり古い。


7807334 飾磨港10t移動機
飾磨港駅にも貨物ヤードがあり10トン移動機が配置されていた。


7807404 SNT広畑D-404
新日鉄広畑製鉄所から専用線をD404牽引の列車が出てきた。13:20頃に飾磨駅へ出場してくる。


7807408 新日鉄D-401,飾磨
このカーブの先で飾磨港線と合流する。


7807507 新日鉄広畑D-404
13:30に単機で戻る。D404は汽車会社製で45.3トン。1960年製の初期タイプがまだ使われていた。しかし、後継機のD500形が1974年から稼働している。これは日本車輌製の52.6トンで無線操縦ができるタイプである。左奥に見えるのは赤い色の思案橋。飾磨は工業都市のイメージが大きいが、古い歴史もある。


7807511 山陽電鉄2015飾磨
電鉄飾磨駅は国鉄の飾磨駅に近い。2000系のステンレス車は川崎製で試作的要素が強い。ヘッドライトはシールドビーム2灯で四角い枠に入っている。


7807512 山陽電鉄285飾磨
電鉄飾磨駅からは網干線が分岐し、旧型車がまだ使われていた。