東京メトロ2000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

東京メトロを利用する上で比較的利用する機会が多い(…気がする)路線が丸ノ内線です。02系のリニューアルが進む一方で、丸みを帯びたこの新系列の導入も進んでいます。

 

2000系、丸ノ内線開業時に導入された500形をイメージした赤と白地に灰色のサインウェーブを配したフルラッピングを施しています。サインウェーブはホームドアで隠れないように上部を通しています。

 

車内です。イメージとして強く表れているのは「◯」、第三軌条集電式という小柄な車両にして、統一的なデザインで車内を広く見せるのにも一役買っている気がします。

 

ドアです。製造は日車ですが、ドア横両側のデザインが日立のA-Trainっぽい気がします。

 

LCDディスプレイは3面式、左側で広告、残り二面で運行案内を表示します。開閉ランプはオレンジ色です。

 

車端部です。赤い円に灰色と黒色を配して引き締めた印象としています。仕切り扉は全面ガラス張り、持ち手はアシストレバー付きで軽い力で開閉することが出来ます。

 

フリースペースを有する車端部です。この形式では各車にフリースペースを設けており対象者に使いやすい車両を目指しています。時折対象者が対象車両で無い場所に駅員さんと並んでいるのを見かけると、「なぜわざわざその車両に…」と思うのですが、着席定員減少は仕方がないにしても、そしてドア位置を気にする必要があるにしても、需要に応える設備になったのは良いことです。

 

仕切り扉には激突防止のためステッカーが貼られています。この列車のテーマらしく、シャボン玉のように丸が多用されています。

 

最前面です。仕切り扉だけ黒の化粧板にしているのがアクセントですね。ただ、目はそっちに行きますが白い部分はガッツリ壁、どうせ普段は遮光幕降ろしているとは言え殺風景です。

 

号車ステッカーはメトロ共通の独特の書体を使ったものです。で、その下にある表示窓。札幌市営地下鉄では「開戸表示灯」と表示が有りますが、こちらには何も表示が有りません。役割は非常時に前面の非常扉から出られるかどうかを表示するためと思われます。調べてみると、ワンマン運転を行う地下鉄車両で仕切り扉にオートロック機構がある車両に関しては、設置が義務付けられているみたいですね。

 

天井です。吊革は都合3種類、一般座席部分はラケット形、優先座席はそれをオレンジ色にしたもの、ドア上等は丸形としています。照明は半円形のカバーを付けたLED灯で、かなり明るいです。で、特徴としては冷房の吹き出し口が照明の外側にあること。室外機等が内側を占めているためこうなったんでしょうね。

 

座席です。赤と黒のモケットがカッコいいですね。一般座席はこのパターンのみ、ドア間の8人掛けとなります。背ズリはそれぞれ個別に分かれていますが、座面は4+4で区切られたバケット形状となっています。また握り棒が2本入っていますが、3+3+2というちょっと変わった区切り方をしているのが少し面白いです。

 

車端部の4人掛け優先座席です。モケットの赤が黄色になり、ポールは黄色の凹凸処理を追加しています。袖仕切りはガラスを併用したもので、化粧板は木目調の黒色としています。ガラスひんやり攻撃こそ回避していますが…肘周りの狭さに難は出ると思います。座席自体はSバネ仕込みの感はあるものの、それなりにハードに仕上がっていると思います。背ズリもやや垂直気味ですね。

 

フリースペースとセットになった優先座席です。通常は立ち席スペースとして使われるケースが多いことから、寄りかかれるようクッションバーが付いています。ちょっとでもラクに移動してもらえるようにという配慮ですが、その割に車椅子の介助者が座るケースも想定しうる優先座席の袖仕切りが、一般座席と同じ形状なのはちょっと残念ではあります(ガラスが使われてるとは言え…)。

 

フリースペースその2。今さらですが車端部の窓は円形になっています。

 

特筆すべきは純然たるオールロングシートの通勤電車にしてコンセントが備わっていることでしょうか。荷物掛けも有り、基部の上は小物置きになっています。立ち席向けということでしょうか、隣の優先座席からは使いにくくなっています(それでも私は無理矢理座席から使いましたが…苦笑)。