本日3月14日の「今日は何の日ネタ」です。

今回は、3月14日に運行終了となった寝台特急「あけぼの」「なは」「あかつき」などについてご紹介させていただきます。

【寝台特急あけぼの】
2014年3月14日に、上野駅~青森駅間を結ぶ寝台特急「あけぼの」の定期運転が終了しました。
1970年7月1日に上野駅~秋田駅間で運行された臨時寝台特急「あけぼの」として登場、同年10月1日から上野駅~青森駅間を東北本線・奥羽本線経由で、772.8Kmを約12時間30分をかけて運行していました。
2014年4月からの臨時列車化後は、上り列車の所要時間が13時間09分、下り列車の所要時間が14時間46分と定期列車時代より延びながらも根強い人気がありました。利用者減少と客車の老朽化を理由に廃止となりました。

【JR東日本651系】
2013年3月14日に、651系によるJR常磐線特急の定期運用が終了しました。
白色を基調とした外装から、登場時には「タキシードボディのすごいヤツ」というキャッチコピーが与えられた651系は、在来線特急列車としては初めて最高速度130 km/hでの営業運転を実現、後部標識灯を兼ねたLED表示式のヘッドサインや、間接照明・各座席への読書灯の採用など、外装・内装にも工夫が凝らされ、このあと次々と登場する自由なデザインの車両の先駆けとなりました。
交流直流両用車としては日本初の回生ブレーキ装備車で、運転台やグリーン車の車掌室に、JR東日本の在来線電車では初めてブラウン管式のモニタ装置が設置されたハイテク車両としてデビュー当時は話題となりました。
カツK109編成以降の3次車は、運転席ワイパー下に「エアーダム」が取り付けられ引き締まった印象となった
しかしE657系(上写真)の改造工事のため2013年10月1日から復活、2015年3月13日まで「フレッシュひたち」1往復の運用に充当された後、完全に常磐線特急の運用から退きました。
一部付属編成が廃車となったが、大半は交流機器の一部を撤去した651系1000番台に改造され、高崎線系統の特急列車「草津」「あかぎ」に充当されている
今年6月28日で運行終了となる「伊豆クレイル」にも改造された

【鹿島臨海鉄道8000形】
2016年3月26日に、鹿島臨海鉄道の最新型車両8000形の営業運転が開始しました。
JRや地方鉄道などの車両で使用されるDMF13HZディーゼルエンジンを搭載した8000形は、老朽化した6000形の置き換え用に、オールロングシート、トイレ無しの車両で、バリアフリー対応のため水戸方面の扉横に車椅子スペースが設けられたほか、LCDによる車内表示器が初めて設置されました。

【流鉄流山線】
1916年3月14日に、流山軽便鉄道(流鉄流山線)馬橋駅~流山駅間で営業を開始しました。
流鉄流山線は、千葉県松戸市の馬橋駅から流山市の流山駅を結ぶ6駅5.7Kmの路線で、1971年に総武流山電鉄に社名変更、2008年に路線の愛称であった流鉄に社名を変更しました。
1994年以降は西武鉄道から譲り受けた車両に統一されている
2005年に開業した「つくばエクスプレス」の影響で、利用客が減少傾向に・・・頑張れ流鉄!

【特急 草津】
1985年3月14日に、上野~長野原草津口駅(万座・鹿沢口駅)を結ぶ特急「草津」の運転が開始しました。(急行から格上げされた当時はエル特急「新特急草津」)
現在は前述の常磐線から転用改造された651系1000番台が、特急「草津」と後述の特急「あかぎ」の運用にも充当されています。

【特急 あかぎ】
1985年3月14日に、上野~前橋を結ぶ特急「あかぎ」の運転が開始しました。(※新特急あかぎ→エル特急「新特急草津」)

※新特急は、指定席主体の特急列車と異なり、定期券所持客でも特急券を別途購入すれば利用可能な上、50km以内の自由席特急料金が当時の急行券と同額の自由席主体の上野駅発着の列車

【上野東京ライン】
2015年3月14日に、東北本線 東京駅~上野駅間に増設された線路が開通し、上野東京ラインが開業しました。
上野東京ラインは、上野駅と東京駅を経由し、東北本線(宇都宮線)・高崎線・常磐線と東海道本線(東海道線)を相互直通運転するJR東日本の系統路線名で、2001年に開業した湘南新宿ラインよりも本数が多く、私自身も利用する機会が多い路線です。

【JR北陸新幹線】
2015年3月14日に、JR北陸新幹線 長野駅~金沢駅間が延伸開業しました。
フェラーリーやE6系新幹線などのデザインを手掛けた工業デザイナーの奥山清行氏が監修を行い、「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトに製造されたE7系・W7系が北陸新幹線で活躍中
グリーン車を超える最上級クラス「グランクラス」の座席(特別展「天空ノ鉄道物語」から)
アクティブサスペンションを搭載したほか、普通車を含む全席への電源コンセント設置、車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置したことなどが特徴的

2019年の台風19号で、車両基地に留置していた車両が浸水するなど甚大な被害を受けた北陸新幹線、今日のダイヤ改正で通常通りの運行に戻ります。

【東海道新幹線のぞみ】
1992年3月14日に、JR東海道新幹線 東京駅~新大阪駅間で「のぞみ」の運転が開始しました。
「のぞみ」運転開始に伴い、誕生した300系による最高速度270Km / h運転で、東京駅~新大阪駅間の所要時間は2時間30分となり、当時の「ひかり」に対して到達時間が19分短縮されました。
のぞみ新設で東海道新幹線の利便性が向上
2020年3月ダイヤ改正で、全列車を最高速度285km/hのN700Aタイプに統一することにより、「のぞみ12本ダイヤ」をスタートし、利便性を大きく向上させる予定でしたが、コロナウイルス感染拡大に伴う利用者減を理由に、3月19日から31日まで「のぞみ」192本が運休となります。

【愛知環状鉄道2000系】
2003年3月14日に、愛知環状鉄道2000系の営業運転が開始しました。(写真はオールロングシート車)
2000系は、JR東海の313系をベースに製造することで開発費やメンテナンス費を削減した車両で、種別・行先表示部分まで拡大した大型のガラスの採用、足乗せ台の部分の小型化が行われるなど若干デザインが異なります。
(写真はセミクロスシート車)
JR東海313系
セミクロスシート車の車内

【寝台特急なは・あかつき】
2008年3月14日発の運転をもって、寝台特急「なは」「あかつき」が廃止となりました。
寝台特急「あかつき」
寝台特急「なは」は京都駅~西鹿児島駅間、寝台特急「あかつき」は京都駅・新大阪駅~佐世保駅・長崎駅間で運転していましたが、新幹線の整備や安いビジネスホテルが増えた事で夜行列車を利用するメリットが薄らぎ利用者が減少、廃止に至り京阪神対九州間の夜行定期特急列車は1965年の運行開始以来42年半、「なは」「あかつき」で39年半の歴史に終止符を打ちました。
各地でブルートレインが走っている頃は興味が無かった私・・・今思えばブルートレインも撮影しておけば良かったと悔やまれますえーん

3月14日も様々な出来事があった日でしたね。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム