その②より



2019年9月25日(水)


短いですが、奈良の飛鳥を訪れる旅もこれで最終話。

ラストはJR奈良線に寄り道をして、ぐるっと遠回りをしながら大阪へ帰ります。



JRの奈良駅から普通列車に乗車して、京都を目指します。


奈良駅の構内は外国の方でガヤガヤしていましたが、出発した車内はがらんどうで走行音だけが響く。

まぁ京都市内へ向かうのなら皆、普通列車ではなく快速を使うでしょう。



ふた駅、北上して木津駅。

ここで京都府に入りました。


木津を出ると、線路は3本に分かれます。

大阪方面の学研都市線は早々に左へ分かれ、写真で真っ直ぐ進むのが京都方面の奈良線、右へ分かれるのが亀山方面の関西本線です。

交通の要衝ですが、3本とも単線なのがちょっぴり寂しい。



すぐに、木津川を渡りました。

大阪と京都の府境で、桂川と宇治川に合流して淀川となります。


特筆すべき点が思い付きませんが、木津川に架かる橋は少ないので、周辺の地域はよく渋滞するイメージです。

あと奈良線や並行する国道を走っていると気付きますが、支流には天井川がたくさんあり、幾つもの短いトンネルを潜ります。



奈良から15分程で、棚倉駅に到着。

駅から北へ数分歩いた辺りが、奈良線の有名な撮影ポイントですかね。



早速、天井川の不動川を渡ります。

かつては大きな水害があったのでしょう、堤防もしっかりとした印象です。



午前中は快晴でしたが、午後になって雲が増えてきた。

近くに学校があるようで、キーンコーンカーンのチャイムが淡い青空に響きます。



息つく暇もなく、奈良行きの103系がやって来たので、まずは近くの踏切から。


奈良線の103系は、2019年に入ったらすぐに引退するだろうと勝手に思い込んでいました。

ですが、1年経ち2020年の桜も迎えようとしています。

まさか、先に環状線からオレンジ色の201系が引退するとは思わなかった。



折り返しの京都行きは、横からの方向で待ちます。


農家の方がやって来て、畦道で火を付け始めました(たぶんイナゴなどの害虫退治)

煙が列車に被るけど、まぁいっか。



と思ったけれど、風向きが変わり煙が反対に流れてくれました。


奈良線には、103系の他にも阪和線から最近やって来た205系がいます。

京都で見る阪和色の青色も、ようやく見慣れてきたところです。



唸り声のようなモーター音を響かせて、折り返し京都行きの103系が走り抜けて行きました。

田植えのシーズンの水鏡も良かったのですが、収穫前の黄金色も秋らしく風情がありますね。



近くには、僅かに彼岸花が咲いていました。

飛鳥では見頃が始まったばかりでしたが、ここは蕾が多くまだ咲き始めといったところ。

へぇ彼岸花の蕾って、こんな姿なのか。



来た道を戻ろうと踵を返すと、バッタが通せんぼしてきた。

ふふんと鼻を鳴らして、頭上を軽く越えてやった。



駅まで戻ってきました。


棚倉駅って確か奈良線でベスト3に入るくらい乗降客数が少ない駅ですが、駅周辺は住宅地に囲まれているので、そこまで辺鄙さは感じられなかったです。



再び、京都方面の列車に乗車します。

いよいよ睡魔に耐え切れず、カクンと眠りに落ちました。



約30分、列車に揺られて宇治駅に到着。

数分歩いた先の京阪宇治駅に移動して、最後は大阪へ帰ります。


そろそろ日が沈む頃ですが、駅前には人力車のお兄さんがお客を待っていました。

乗るかと誘われましたが丁重にお断り...って男ひとりで人力車には乗るのは恥ずいよ。



宇治川の河川敷に降りてきました。

日没前の陽の光があまりにも強いオレンジ色だったので、この場所が気になったのです。



日が沈むまで、宇治川を渡る列車を撮ってみようかと思います。

列車の車体に、眩しい夕日が差し込む。



現在、藤森駅から宇治駅の単線区間では複線化工事が進んでいます。

宇治川橋梁も、そろそろ横に橋桁が増えるのかなと思います。



みやこ路快速の221系。

何気に、奈良線では一番新しい形式でしょうか。

しかし、221系も登場してから30年以上経ったのか。

(そう思うと、京都や大阪から奈良に向かう奈良線や大和路線って古い車両ばかりだな)



やって来ました103系。

色褪せたウグイス色も、夕陽に照らされて車体が映えます。

顔に電線の影が落ちたのが、ちょっと気になったけど。



103系は、2019年に季節を変えて何度か訪れています

残り僅かな時間も、機会を見つけて103系に会いに行きたいですね。



次回の旅も、日帰り旅。

時期は10月下旬で、行き先は福井。

越美北線をぶらぶら旅します。


次の旅もよろしくお願いします。

ではではノシ