川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

仙台臨海鉄道を初撮影してみる その2 2019年末帰省シリーズ②

前の記事はこちら。

前回に引き続き、仙台臨海鉄道の撮影を行います。

 

まずは仙台港駅から少し西側にある「西幹線踏切」という場所へ。

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一見、ごくありふれた踏切のように思えるのですが、よーく見ると「あるもの」がありりません。

 

この角度で見ると、わかりやすいかな?

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この踏切は遮断機が無い構造となっており、このように警報機はあるけど遮断機が無い踏切は「第3種踏切」と呼ばれています。

 

ここは車道が合計7車線もある超幅広な踏切なのですが、通常このくらい幅の広い踏切を遮断するときは、下の写真のように車道の中心に島を作って、4本の竿で遮断する必要があります。

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京急大師線 産業道路駅横にあった7車線踏切(2019年3月廃止済み)

 

ですがこの踏切は交差点に隣接し、線路奥側はすぐ車道となっており、遮断機を置くスペースが確保できないため、遮断機が無い構造とせざるを得ません。

その代わり、列車の接近を検知できる信号機が備わっています。

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「列車感応信号」という標識が、踏切と連動していることを示しています。

踏切と連動する信号機というのは、自動車免許を取得する際に教習所で必ず習う内容ですが、実際に見ることは意外と少ないはず。

ましてここまで大規模な踏切となると、交通量の多い都市部や幹線道路では立体交差化されるので、これも臨海部ならではの光景かもしれませんね。

 

そんな「西幹線踏切」で、仙台西港駅行きの列車を撮影。

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251レ SD55 105

 

こちらの列車は動画も回していたので、あわせてどうぞ。

この列車はキリンビール仙台工場向け専用列車と思いますが、12両編成かつカマ次位以外フルコンで、思っていた以上の長編成で驚きました。

年末だったので、ビール需要が多く積載も良かったのかもしれませんね。

 

このあとは仙台港駅の隣の踏切に移動し、今度は石油列車を撮影します。

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するとそこには、私が撮影したかった朱色の機関車が!!

 

仙台臨海鉄道でのラストショット。

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8660レ DE65 2

今回一番撮影しておきたかったのが、こちらのDE65 2号機です。 

この機関車は、2003年まで存在した「新潟臨海鉄道」が製造したDE11形ベースの車両で、新潟臨海鉄道の解散後は「秋田臨海鉄道」へ移籍し活躍していました。

しかし、2011年に発生した東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた、仙台臨海鉄道に復興支援目的で2012年に貸し出されたのち、2017年に購入して正式に仙台臨海鉄道の車両となり、現在も仙台の地で元気に働いています。

 

仙台臨海鉄道には、SD55 103、SD55 105、DE65 2の3機の機関車が在籍していますが、1日2運用で回しているので、常にDE65が動いているわけではありません。

それだけに最後の最後で、本命のDE65に出会えてホッとしました。

 

といった感じで、2回に渡った仙台臨海鉄道撮り鉄はこれにて終了です。

仙台臨海鉄道には、当ブログでもお馴染みの「カンガルーライナーSS60」も走っているのですが、今回はスケジュールの都合で断念・・・。

今度訪れた時は、カンガルーも含め晴天の下で撮り鉄したいですね。

 

 

次回からは、もう一つも目的である「石巻貨物」に転戦します。