夜空を貫く“光のモニュメント”「原町無線塔」 | cavacho☆彡“きゃばちょこ”です。

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 東日本大震災から9年。

 東日本大震災による犠牲者の鎮魂と古里再生の願いを込めるイベント

“光のモニュメント”

は今年も8日から南相馬市と浪江町の3か所で行われました。

 

 11日の鎮魂の日には、

南相馬市合併前に旧原町市のシンボルだった、高さ200m

「原町無線塔」

を光で再現するメーンイベントが開催されました。

 

 一昨年はKNさんからその写真を頂きブログ掲載をいたしましたが、今年はぜひ自分でも撮りたいと南相馬市に出向いて、常磐線とのコラボで撮影しました。

 撮影は3列車で行い、すべて「原ノ町~磐城太田間」です。

 

 1、E531系「試運転列車」

 SS:15秒。試運転列車ですので室内灯が点いていなくて赤いテールライトが綺麗に見えました。

 「光のモニュメント」のブルーも星空に映えます。

 

 2、別カメラはSSが早いバージョン。

 SS:0.8秒。窓の灯が無いので踏切の警報機の赤で周りが綺麗に染まりました。

 

 3、719系「135M」 浪江発原ノ町行き。

 SS:8秒 窓の灯で線路脇が明るくなっています。

 

 4、別カメラも先ほどよりSS:1/4と早くしました。

 踏切を過ぎてからなので、踏切周りが赤く染まりましたが、窓からの光は白く潰れてしまいました。

 

 5、719系「138M」 原ノ町発浪江行き。

 SS:2.5秒。 ヘッドライトの強烈な光で線路回りが真っ白に。

 

 6、別カメラは、同じくSS:1/4秒。

 踏切を過ぎてから。

 

 原町無線塔は一昨年に「光のモニュメント」を紹介した際に併せて紹介しましたが、

今回KNさんより、以前紹介した写真とは別バージョンを頂きましたので紹介いたします。

 

 

 「原町無線塔」について、

 2017.03.14掲載「天まで届け!鎮魂と希望の光」より再掲載。

 

「原町無線塔」は1921年に完成した電波塔で高さ200mのコンクリート塔でした。使用されたのはわずか10年余りで1931年には廃局されましたが、その間に1923年9月1日に起こった「関東大震災」のニュースは「原町無線塔」からアメリカに向け発信され全世界に伝わる事となりました。

 
 1931年にその役目を終えましたが、その後も塔は残され、原町市近辺からだけでなく海上からも良く見える事から格好の目印となり「原町市のシンボル」となりました。
 
 その後、風化によりコンクリート壁の落下も発生した事で、惜しまれながらも1981年から82年にかけて解体撤去されました。
 
 現在「原町無線塔」があった場所は公園として整備され、本物の1/10サイズ、高さ20mの「憶・原町無線塔」がモニュメントとして設置されています。

 

 

 ※【KNスチルライブラリーより】原町無線塔と「ブルートレイン駅(ステーション)号」

 ブルートレイン「駅(ステーション)号」は、映画「駅(ステーション)」とのタイアップ企画で、

1981年8月21日(金)~30日(日)の10日間かけ日本一周6000kmを旅した列車でした。

 最終行程は、岩沼から常磐線経由で上野を目指しました。その際、解体直前の「原町無線塔」をバックにKNさんが撮影していました。

 無線塔に解体用の足場が設置されています。(無線塔の左側面縦に伸びているのが解体用の足場との事です。)

 

 

 ※【KNスチルライブラリー】原町無線塔と485系「特急ひたち」(再掲載)

  これも解体された1981年に撮影したとの事でしたが、足場は組まれていません。

 

 「原町無線塔」は200mという大きさ故に原町市が近づくと何処からも綺麗に見え、当時中学だった私はその大きさにとても驚き、感動したことを鮮明に覚えています。

 

 動画も撮りましたが、淡い青い光は残念ながら写っていませんでしたのでボツですショボーン