部屋を整理していたら、中学生から高校生の時分に購入したNゲージが天袋から発掘された。
大半の車両は傷んでしまっていたり、古い規格のもので今の趣味活動では遊べそうになかったり、なぜバラ購入したのかさえ覚えていない編成の揃わない車両ばかりなので・・・近所のポポン●ッタに持ち込み、第二の人生を歩んでもらうことにした。
いずれの車両もジャンク品となるため買い取り金額は1両あたり150円だが、数がそれなりだったので4000円近い軍資金となったのは嬉しい誤算だ。
(その軍資金をちょっとだけ使い、コンテナ3個買っちゃいましたけど)
さて、発掘されたNゲージの中から、奇跡的に美しい状態を保っている車両が出てきた。
さよなら碓氷峠フィーバーに沸いていた高校生の頃、意を決して購入したTOMIXのEF63だ。
その中でも、末期に茶色く塗られた限定品の18・19号機のセット。
定価で14,800円くらいしたんじゃないかなぁ・・・。
品番<92908>「TOMIX・哀別 碓氷峠セット(EF63 18・19号機)(コレクターズボックス)」。
20年以上前の製品だが、そこはTOMIXのお家芸「High Grade」シリーズ。
今でも十分通用する造形とディテールには、思わず息をのむ。
現行品のEF63との違いは、モーターのフライホイール化と手すり別パーツ化、解放てこの表現、ライト類のLED化・・・と、他の機関車の相違点と比しても大きな差はない。
しかし、根本的に作りの良さが突出している「High Grade」シリーズ。
当時はこの再現性にホント度肝を抜いたものだが、まさか20年の時を経ても通用する模型であるとは、当時の自分では想像もつかなかった。
何といっても、実物同様の働きをする「双頭TNカプラー」には大きな感動をおぼえたものだ。
今日のNゲージ界のカプラー技術の底上げに大きく貢献していると言っても、決して過言ではなかろう。
20年以上も放ったらかしにしておいて言うのもおこがましいが、購入してから大切に扱っていたEF63。
高校生で凡そ15,000円の買い物だから、大事にしていたのも当然だ(我ながら現金な奴・・・)。
長い眠りから覚ましてあげるべく、ドキドキしながら通電・・・幸い、元気に走ってくれた。ライト類もバッチリだ。
我がナインスケール事業での車籍復活に待ったなし(^o^)
EF63を引っ張り出したついでに手持ちのEF62を取り出して、机の上で3重連単機の姿にしてみる。
ただ当時から、同時期の製品でもEF62はだいぶ見劣りする仕様だった・・・テールライトは塗装だし、カプラーとスカートは台車マウントだし(汗)
とはいえいざ走らせてみると、やっぱり生きている鉄道の姿が再現されるというのは嬉しいもの。
EF62をディテールアップしておいた甲斐があるというものだ。
久々のEF63との再会に、心をときめかせる。
さあ、こうなると欲しくなるのが客車だ。
旧モデルのサロンエクスプレス東京、やはり旧モデルのスーパーエクスプレスレインボー、現行品の14系座席車が手元にあるので、ひとまずこれで楽しめそうかな。
碓氷峠を走った車両は、深みにはまると結構大変なことになりそうなので(既にEF63がもう2両欲しい)、程々にしておこう・・・(笑)