その①より



2019年9月25日(水)


奈良の飛鳥をぶらり旅。

前回、飛鳥駅で自転車を借りて、まずはキトラ古墳を訪れました。

再びペダルを漕ぎ出し、ひと山を越えます。



くねくねと細い山道を過ぎると、日本棚田百選の稲渕棚田に到着。

平安から室町の時代に開墾された歴史ある棚田で、農村の原風景を強く残しています。



また、飛鳥は案山子で有名なところ。

案山子ロードと名付けられた田畑を縫う小道には、可愛らしい案山子が元気良く並んでいました。



自転車から降りて、ハイカーに混じりながら案山子ロードを歩く。

見頃とはいかずとも、畦道には彼岸花がちらほらと咲いており、皆さん立ち止まっては真っ赤な花に見惚れています。



別名は、曼珠沙華。

法華経では、曼珠沙華は天上の花なんだとか。


一方で不吉な別名が多くあり、毒を持つことから、よく死を連想させられる花でもあります。

確かにその姿は、唯一無二の独特の形ですね。



作品の中で一際目を引くのは、高さ6mのジャンボ案山子。

毎年作品が変わるようで、2019年はチコちゃんでした。


約1年間にわたって立ち続け、棚田を害虫や害獣から守ってくれます。

人の姿からかけ離れた大きさなので、効果の程は分かりませんが。



さて、続いての目的地へゴー。

清々しい秋空の下、顔に心地よい風を感じながら坂道をくだる。


しばらく進み、道を間違えていたことに気付いて慌てて坂を上り分岐点まで戻ったのはここだけの話。



何でもないような農村の風景が続きますが、これが今では貴重な風景なのでしょう。

シャコシャコとペダルを回しながら、絶景の中を進む。



天気が良いだけで、気分も上がります。

暑すぎず寒すぎず、絶好のお出かけ日和。


雨の日や雪の日もそれぞれの良さがあり好きですが、やっぱり晴れの日はダントツの強さです。



続いて訪れたのは、石舞台古墳。

歴史の教科書で散々見てきた古墳ですが、自分の目で確認できると言うだけで感動ものだったりします。


誰の墓なのかは不明ですが、蘇我馬子が有力視されています。



上や横からばかり撮っていたので、下から彼岸花。

放射状にのびた花弁も、陽の光を浴びて元気いっぱい。



歴史がありそうな寺院を発見。

レンタサイクルで渡されたマップを広げると橘寺とありました。



橘寺付近は、聖徳太子誕生の地と言われています。

聖徳太子建立の伝承がある寺のひとつ。


創建当初はかなり立派で、四天王寺式の大伽藍を構え約40mの五重塔もあったのだとか。



ぐるっと飛鳥を回り、駅に帰ってきました。

自転車を返却して、休憩がてらに道の駅で売っていたソフトクリームを舐める。


奈良のブランド苺、あすかルビーのソフト。

少し疲れた身体に、アイスの冷たさと甘さが染みる。



時刻は、まだ昼の12時過ぎ。

午前中で飛鳥を去りますが、この後の予定は決めていません。


とりあえず北上しながら、行き先を考えます。



ふた駅進んで、橿原神宮前駅に到着。

昼ごはんですが空腹に耐え切れず、辺りを調べる前にコンビニで済ませちゃいました。



近鉄の3路線が乗り入れている大きめの駅。

2面4線のホームがV字に並んでおり、南大阪線のホームから橿原線のホームへ移動するのに少しだけ歩きました。


駅名のとおり、神武天皇を祀る橿原神宮の最寄駅です。



淡々と北上します。

車内で次の目的地を考えていましたが、平日昼下がりの車内はポカポカ陽気に包まれ睡魔が襲ってきて仕方がない。


とりあえず、JR奈良線の103系に会いに行こうと思います。



近鉄郡山駅で下車。

外の空気を吸って、眠気を覚ます。


何気に奈良県内は近鉄とJRの乗り換えが不便なのですが、近鉄郡山駅から10分ちょい歩くとJRの郡山駅に乗り換えできます。



商店街の中を歩いて行きます。

知らない町を歩くだけでも楽しいものですね。

大和郡山は、いつか郡山城と合わせて旅をしようと考えています。



途中、立派な神社がありました。

薬園八幡神社は平城京の薬草園に建立された神社で、大和郡山城築城の際に現在の場所に移されました。

地元では「やこうさん」の呼び名で親しまれています。



へぇ、大和郡山市は全国的に有名な金魚の産地なのか。

警察署のキャラクターが可愛かったです。


次回は、JR奈良線に乗車します。

ではではノシ



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