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今回も保存車探訪です。

今回は、有名どころである、奥飛騨ガーデンホテルに保存されているキハ27を訪ねました。。
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保存されているのは、キハ27-551とキハ27-552。
いずれも1968年に新潟鐵工で製造され、2001年まで北海道で活躍しました。
末期には、トンデモ夜行列車として知られる「快速ミッドナイト」専用車に改造され、同列車や間合運用で増毛ライナー等にも充当されました。。

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廃車後は新潟を経由してここ奥飛騨までやってきて青22号にゴールドラインというブルトレ塗装で保存されています。。
営業時には一度も纏ったことのない塗装ですが、かなり似合っていますね。。

エントランスに留置され、カラオケルームとして使用されています。。
加えて、エントランスはこの車両に合わせてプラットホーム風の作りになっており、駅に停車しているような雰囲気です。。

では、早速各車を見ていきましょう。
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まずは、キハ27-551。
種車はキハ27-203。

この車両が該当する、キハ27-550代は、快速ミッドナイトの運行開始に合わせて改造された形式の1つで、車内の座席を全て撤去したのちにカーペット敷きとした内装を有したトンデモ車両ですね。。
これに伴い、当形式は前位の側引戸が撤去され更衣室スペースとなっているのも外見上の大きな特徴ですね。。

そして忘れてはいけないのが酷寒冷地仕様車に見られた各種の特別仕様。
側の極小窓や、前面窓の大型デフロスタ、スノープラウに分厚いシャッタ式タイフォン、、
これらを見るだけでも寒さを感じます。。

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キハ27の少し特徴的なお顔も見ていきましょう。
種車がキハ27-200代の後期車であることから、前面窓はパノラミックウィンドウを有し、標識灯も外嵌式、スカートも設置されているため、割合近代的な顔付きですね。。

ところで、キハ58系列は製造時期により貫通扉の窓の大きさが異なるのはよく知られた話ですね。
前期製造の前面平面窓を装備した車両は小型窓、後期製造のパノラミックウィンドウ装備車が大型窓となっていますね。
しかし、北海道のキハ56系列のパノラミックウィンドウ装備車は、前面の貫通扉の窓が初期の平面窓車と同じ寸法のものに交換されているので、本州以西のキハ58系列とは表情が少し異なるのが特徴ですね。。

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続いてはキハ27-552。
種車はキハ27-208で、こちらも後期製造の200代です。
どちらも新潟鉄工製造で、かつ改造も五稜郭と同一ではありますが、製造時期の微妙な違いにより先述のキハ27-551とはかなり仕様が異なります。。

外見上の目立つ点では、、
・助士側のスカートの切欠寸法が異なる
・助士側設置の引通線の床下側の取付位置が異なる
・運転士側ジャンパ栓の取付位置が異なる
・Wアーム化されたワイパーの取付台座の処理が異なる
・ワイパー直下の手すりの処理が異なる
等々、見比べてみるとかなり面白い仕様となっています。。


別の用事の合間に立ち寄ったため、あまり深くは観察できませんでしたが、貴重なキハ57を見る事が出来て満足でした。
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現役時代からは縁もゆかりもない場所ですが、末永く保存されることを願います。。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。。