人吉鉄映会です。
前回SL人吉の2020年再開について書かせて頂きましたが、本日3月8日関係者に再確認しましたところ、予定通りの運行開始ということで一安心です。10日からテストランが行われるそうなので、撮り鉄の皆さんはそこからのスタートになりますね。
今回は2020年の再開を記念して、58654号静態保存からの復活の瞬間、ということで「SLあそBOY」としてカムバックするための肥薩線での試運転の様子をお届けします。
まずは現役時代の58654号を
S48/11/4 湯前線 川村-東人吉間
S48/11/23 湯前線 川村-東人吉間
引いているのは客車ではなく貨車ですね。現役最後は湯前線(現くま川鉄道)で頑張ってました。当然ながら、デフも煙突もSL人吉である現在とは違いますね。一生懸命働いた58654号もこの1年半後の1975年(S50年)3月31日に引退しました(廃車とは言いたくない)。お疲れさま!!
そして幸いなことに解体されずに、そのまま矢岳駅のSL展示館で肥薩線ラストランを飾ったD51 170と共に静態保存で余生を過ごしていました。
ところがそんな隠居生活を送っていた「彼」にJR九州の1987年(S62年)、九州鉄道100年記念イベントの一環として再び走り出すことになりました。紆余曲折があって同12月に小倉工場で「大手術」を受けたあと、翌1988年(S63年)7月に再び命の火を灯すことになりました。
・・・・・・そして、試運転のために人吉機関区へ里帰り おかえり!! むしゃんようなったね。(格好よくなったね、の熊本弁)
7月26日に初の試運転。で、その翌日の写真
肥薩線 渡駅通過後
単機での運転ですね。状況分かってない沿線の方がいたら、たいそうたいそう驚いたことでしょうね。まさかまたSLが走るなんて・・・
そして7月28日から客車を引いてのテストになります。
S63年8月3日 人吉-西人吉間 客車はオハ25です。
ただオハ25以外の客車や保線の入替車も間に入って、色々試していたようですね。
そして最後は終の棲家となる予定だった矢岳駅へのお披露目運行のための試運転。肥薩線山線へ
S63/8/8/15 大畑にて
D51でもふうふう言って上った矢岳峠、8620型の「彼」にはかなりのきつい旅路だったでしょうね。
こうして58654は見事走行テストに合格し、8月20日からあそBOYとして第2の人生を送ることとなりました。
しかしその後の58654も常に元気で走り回ったわけではありません。大正11年生まれのおじいちゃんも老体ムチ打って満身創痍で我々鉄道ファンを楽しまさせてくれています。
あと2年で100才を迎える58654に今年も会えるなんて嬉しい限りです。 では、また
尚、人吉鉄映会では一緒に活動する仲間を募集しています。人吉・球磨の鉄道が好きで、会の活動の中で自分がやりたいことを好きな時に参加してもらって結構です。楽しく活動がモットーです。関心がある方は、
人吉映鉄会 eitetsu58654@outlook.jp
にお知らせください。会の情報などを送信しますので、自分の好きなこと、やりたいことだけでいいので気の向くままご参加ください。 お待ちしています。