今回は墨汁を使って、地面を黒く染めていきます。



▪️使用材料は100均の墨汁!!


墨汁といっても100均で買った安物なので、成分的には本来の墨とは違いそうですが、ジオラマで使うにはこれで十分です。



別に絵の具の黒くでも良いと思うのですが、何となく自然な風合いが出る気がして愛用しています。比べた訳では無いので完成にイメージですが。





▪️墨汁の塗布





墨汁を約10倍に薄めてから塗っていきます。



私はハケではなく細目の筆でチコマカ塗って、「独特のムラが堪らないぜ!!」などと少々悦に浸っていたのですが、後の作業で全く効果が無いことが判明しましたので、今後はハケや太い筆を使おうと思います。








長らく放置されていた岩肌も、ついに着色が始まりました。



この岩肌、いつ付けたのだろうかと思って振り返ったら、8月25日の記事で取り付けされていました。約半年を経て、ようやく着色に入れました。(ジカンカカリスギダナー)



ここで墨汁が薄いと後の着色後にメリハリが出なくなってしまうので、結構濃い目に色をつけましょう。








地表のアップです。



まだ本格的な着色前ですが、良い質感だと思います。



プラスターからメディウムに素材変更して正解でした。




▪️昔の記憶が蘇りました





もう随分前に絶版となった、TOMIXのテクニカルブックです。



恐らく25年くらい前、高校生の頃買ったものと思われます。



結局本格的なレイアウト作りに至るまで長い年月を要してしまう訳ですが、読んでいるだけでもワクワク出来る良書でした。







その中に、“2倍に薄めたシーナリーボンド(墨汁入り)を上塗りします”という記述が出てきます。



何故墨汁を入れるのかについては説明が無く、長らく理由が分からないまま、そんな記述自体すっかり忘れていました。









第1期工区の岩場です。



当時着色が上手くいかず、試行錯誤の末どうにか仕上げました。






今回と同様に下地に暗い色を持ってきているのですが、エアブラシを使って着色したのでその暗い色が殆ど潰れてしまい、メリハリの無い仕上がりになってしまいました。(いずれ修繕すると思います)



その反省を込めて今回着色前に墨汁を塗ったのですが、25年の歳月を経てテクニカルブックの謎が解けるとは!!と、感慨に浸っております(笑)





▪️“とある地獄”って何だ??


前話にて、“とある地獄のため連日長時間作業”と書きました。



とある地獄というのは、スタイロフォームが露出した箇所が無くなった状態のことでした。



スタイロフォームが見えている場所が無くなり、地表が自然界でもあり得る色になった時、私きっとテンションが上がるものだと思っていました。



しかし一部にフォーリッジクラスターを先に貼り付けてしまった事も良く無かったのか、まるで出来の悪いレイアウトの完成形のように見えてしまうという結果となってしまいました。



スタイロフォームが露出している時は、誰が見ても未完成であることが分かりますが、まだまだ完成には程遠いにも関わらず完成しているようにも見えてしまう状態がストレスでストレスで……


誰が見ている訳でも無いというのに。これは病気ですね。。。




そんな訳である程度納得出来る状態まで早く持って行きたい!!という気持ちが抑えられなくなってしまいました。



そんなタイミングで幸か不幸かまとまった作業時間が取れる日が続きまして……連日12時間に及ぶ作業を数日続けた結果、作業は爆発的に進みましたが身体がボロボロになってしまいました。


ホント、アホですわ(笑)




次回は本格的に地面の着色に入っていきます。



今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!!