NO.2275 全車各路線で活躍しています!宮崎交通、三菱PJ-規制エアロバス高速車全9台&解説 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 宮崎交通の高速車両と言いますと、上の画像1・2にあります三菱エアロエース(画像1、宮崎230あ・251、BKG-MS96JP 画像2、宮崎230あ・321、LKG-MS96VP)と言った車が導入されておりまして、最近は九州・宮崎自動車道経由路線以外にも東九州自動車道経由路線においてもそう言った車が見られております。
 
 九州自動車道・宮崎自動車道路線に関しましては、上の画像の車はいずれも福岡線「フェニックス号」で使用されておりますが、画像1の宮崎200か・251は宮崎交通では初めて導入された車であるとともに、「フェニックス号」運行開始20周年を記念して導入された車でもありますので、偏心3列のプレミアムシート車となっております。
 
 また、画像2の宮崎200か・321は、平成23年に導入されました「セレクトシート」に対応しましました車となっておりまして、それぞれ座席の違いが見られております。尚、この車に関しましては現在は「日本のひなた」ラッピングは解除されておりまして、ユニークなラッピングは姿を消しております(画像2は平成29年撮影)。
 
 さらに、東九州自動車道路線に関しましては、いずれも4列シート車が使用されておりまして、延岡線「ひむか号」、大分・別府線「パシフィックライナー」でも見られております。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、平成17年・19年に導入されました三菱エアロバスでありまして、いずれもPJ-規制の車(PJ-MS86JP)でありますので皆様にご紹介してまいります。
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 このタイプは、画像からもわかりますようにいずれもハイデッカーでありまして、これまでのスーパーハイデッカーからしますと車高が低い事やトランク容量が広くはない事もありまして、当初は不評でもありましたが、その後は定着へと至ったようであります。
 
 
 それでも導入されました台数は、平成17年に最も多い7台、平成19年に2台が導入されておりまして、現在5台が熊本線「なんぷう号」・長崎線「ブルーロマン号」、4台が福岡線「フェニックス号」などとして運行されしております。
 
 
 これら違いは、「なんぷう号」・「ブルーロマン号」に使用されております車は偏心3列シート、「フェニックス号」に使用されております車は前偏心3列シート・後4列シートのセレクトシートとなっておりますし、予備車となっている車は独立3列シートとなっておりまして、座席の違いがそれぞれ見られております。尚、「フェニックス号」に使用されております車は元は全席偏心3列シートでありましたが、後述の理由でセレクトシートに改造されております。
 
 
 セレクトシート改造車の場合の画像であります。先述のように前偏心3列シート・後4列シートとなっているのが特徴ではありますが、以下画像7のように全体を見ましても、それぞれの座席の違いも見られる事がお分かりいただけるのではないかとも思います。
 
 (偏心3列シート部分)
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 (4列シート部分)
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 (全体の姿)~前3列・後4列の違いがわかるのではないかと思います
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 さて、ここからは全9台をご紹介してまいります。平成17年に導入されました車は、宮崎200か・193~・199の7台でありますが、まずは・193~・196をご紹介します。これら車は、いずれも偏心3列シート車でありまして、主に熊本線「なんぷう号」で使用されている車でありますが、・194では画像にもありますように長崎線「ブルーロマン号」で使用される事もある車でもあります。
 
 (宮崎200か・193)
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 (宮崎200か・194)~「ブルーロマン号」運行時
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 (宮崎200か・195)
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 (宮崎200か・196)
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 次は、宮崎200か・197~・199であります。これら車は、いずれも画像5~7にてご紹介しましたセレクトシート車でありまして、いずれも福岡線「フェニックス号」に使用されております。このセレクトシート改造は、平成23年に施されたものでありまして、「フェニックス号」の「皆割」系統廃止に伴いまして導入されたものでもありました。尚、この時にはJR九州バスが一旦「フェニックス号」から撤退しまして、「たいよう号」が運行開始された時でもありました。
 
 (宮崎200か・197)
 
 (宮崎200か・198)
 
 (宮崎200か・199)
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 ここからは、平成19年に導入されました2台をご紹介します。まずは宮崎200か・239でありますが、この車も福岡線「フェニックス号」に使用されております。この車に関しましても、平成23年にセレクトシート改造を施しておりまして、上の画像の・197~・199に準じた形となっております。
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 次は、宮崎200か・223であります。この車は、平成19年に福岡線「フェニックス号」夜行便用の専用車として導入されておりました。座席は、ご紹介しました8台とは異なりまして独立3列シート、床下には仮眠室も設けられております。
 
 画像が、「フェニックス号」夜行便として使用されていた頃の姿であります(平成23年撮影)。この夜行便は、平成21年に一度休止となりますが、撮影時の平成23年にJRの夜行特急「ドリームにちりん」が廃止された事から運行を再開しておりました。
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 しかし、平成25年に夜行便は再び休止、平成28年より延岡経由に経路を変えまして再開しますが、西鉄バスから三菱エアロクィーンの貸し出し車、その後新車が導入されておりまして、残念ながらこの車は新たな運行にはかかわっておらず、この車は各地の昼行路線の予備車となっておりまして、もっぱら昼行路線がメインとなっておりまして、現在は「なんぷう号」に使用されております。

 

 

 

 それでも、平成27年宮崎訪問時には「フェニックス号」の続行便で使用されている姿を収める事ができておりました。やはりこの姿を見ますと、従来の「フェニックス号」とは異なった姿も見られておりました。

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 画像及びその下の表が、・223の行先表示であります。この車は、行先からもわかりますように、昼行路線の予備車としても存在していた事もありまして、その分宮崎・九州自動車道路線から東九州自動車道の路線など、様々な行先が入っている事が画像からもお分かりいただけるのではないかとも思います。
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 (まとめてここでもご紹介します)
 1 宮崎交通
 2 回送
 3 特急 宮崎
 4 なし
 5 人吉 福岡
 6 人吉 宮崎
 7 スーパーフェニックス 福岡
 8 スーパーフェニックス 宮崎
 9 特急 熊本
 10 ノンストップ 熊本
 11 ノンストップ 宮崎
 12 福岡(天神・博多駅)
 13 福岡(空港・天神)
 14 宮崎(宮交シティ・宮崎駅)
 15 長崎
 16 宮崎
 17 特急 鹿児島
 18 パシフィックライナー 大分
 19 パシフィックライナー 大分・別府
 20 パシフィックライナー 宮崎
 21 東九州道 高千穂
 22 東九州道 宮崎
 23 高速 宮崎
 24 高速 延岡
 
 
 このPJ-規制の三菱エアロバスも、スタイルからもわかりますように、これまでのKL-規制のタイプと見た目が違っているのが特徴の車でもあります。そんなこの車もご紹介しましたように9台も導入していた訳ですので、これら車は当初は不評とも言われましても、現在は稼働率が高い事もありまして、主力車両としての姿が伺えるのではないかとも思います。これら車も、既に10年以上になる車でもありますので、あとどのくらいかと言う域に迫ってきている事が現状ではありますが、これからも引き続き熊本・福岡などと走っていただきたいと思います。