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キーワード解説 運転士免許の「新規」「転換」とは?

本記事は、運転士養成について書かれた↓の記事内で出た「新規」「転換」というキーワードを解説するために書いたものです。

運転士になるまで(20) 教習所がない中小鉄道会社はどうする?

初めての免許取得=新規 追加の免許取得=転換

新規というのは、免許を持っていない人を養成すること。車掌から運転士にステップアップするような場合が「新規」です。

対して、すでに免許持ちの人に別車種の免許を取得させることを転換と呼びます。

鉄道運転士の免許にはいろいろあるのですが、「電気車」「内燃車」の2つが一般的です。

電気車というのは、いわゆる電車や電気機関車のこと。内燃車というのは、ディーゼル気動車が代表的です。すでに電気車の免許を持っている社員を対象に、新たに内燃車の免許を取得させるようなケースが「転換」です。

転換は「電気 → 内燃」が一般的

転換は、電気車 → 内燃車というケースが多いです。

一般的に「都市部の路線=電化 ローカル線=非電化」という図式が成立するので、電気車のほうが多数派。そのため、電化と非電化が混在する鉄道会社では、最初に取得する免許は電気車であることが普通です。で、しばらく電気車で運転士経験を積んでから、内燃車の免許取得に挑戦するというわけ。

ただし、非電化区間が多い鉄道会社(JR四国とか)では、内燃 → 電気という転換が主流だと聞いたことがあります。昔に聞いた話なので、現在どうなのかは不明ですが。

転換の学科講習期間は短い

転換はすでに運転士免許を持った社員が対象ですが、新規のときと同様、学科講習があります。が、新規の3~4ヶ月という期間に比べると、転換の学科講習はずっと短いです。

というのも、転換の場合はすでに運転士免許を持っているので、運転法規や運転理論などの科目は履修済み。極端な話、電気車と内燃車の構造の違いさえ学べばOKなので、新規よりも学科講習の内容が少ないのです。

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