9600形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道院が製造した日本で初めての本格的な国産貨物列車牽引用のテンダー式蒸気機関車。1913年(大正2年)から1926年までに770両製造された。9600形という形式名から「キューロク」、「クンロク」、あるいは「山親爺」という愛称がある。
49671機は、1920年(大正9年)製造で、1976年(昭和51年)に廃車されるまで北海道の札幌、岩見沢、函館、釧路等で活躍。函館では、青函連絡船函館桟橋の入換用に使用された時期があり、同桟橋の構内は右カーブが連続していたことから運転台が右側に移設されている。
廃車後は真岡市井頭公園で静態保存されていたが、2013年に真岡鐡道SLキューロク館に移設された。
現在、圧縮空気により館内の線路を走行することが可能で、現在保存されている9600形で唯一可動状態にある機関車。
49671 SLキューロク館 2020年2月8日