午後1時35分、C11-171は客車との連結を完了。
SLが後ろ向きに走る釧路行き「SL冬の湿原号」の発車準備は、これで整った。
さて、ここで記念撮影。
カフェカー売店で購入した「オリジナルグッズ」が遂に登場!
※写真1:「SL冬の湿原号」と平成最後の「SL冬の湿原号サボ(行先表示板)」
午後1時45分、釧路行き「SL冬の湿原号」の改札が始まり、プラットホームは一気に賑わいを取り戻す。
後ろ髪を引かれる思いだが、私も列車に乗ろう。
※写真2:釧路行「SL冬の湿原号」も満席
ず~と外で立ちっぱなしだったせいか、暖かい車内の座席に座ると全身が「ぽわ~」としてきて、疲れが「どっと」と出てきた・・笑
何か乗車記念になるものはないかな~と、まずは車内探索。
おっ・・いいことを思いついた!これは釧路行きに乗車しないと撮れない一枚!
運行開始は2000年。
※写真3・4:SL隣の5号車デッキ通路窓から撮ったC11の顔とヘッドマーク
午後2時「ポオー」と豪快な汽笛を放ち、地元の方々に手を振って見送られながら「SL冬の湿原号」は発車。
※写真5:ここからの車窓の眺めもいいですよ(2号車カフェカー)
列車はまもなく茅沼駅到着するが、進行方向右側に川面が凍り付いた湿原の川が出現。
これは風情があるな~
エゾ鹿さんの足跡もたくさんあるね~
「春が近づくと氷が緩むから、川に落ちないように気をつけなさい!」と、エゾ鹿たちに伝えたい。
煙、襲来!
※写真6・7:冬の湿原を走る釧網本線らしい風景(標茶~茅沼)
午後2時23分「SL冬の湿原号」茅沼駅到着。
車内のお客さんに華麗な姿を見せるかのように、タンチョウが羽ばたいていく。
鳴き声とともに一斉に空に舞い上がるタンチョウ・・まるで気持ちが通じ合っているようだ。
※写真8・9:「SL冬の湿原号」と国の特別天然記念物・タンチョウ(茅沼駅)
午後2時25分「SL冬の湿原号」は汽笛を鳴らさず静かに・・静かに・・発車。
タンチョウへの配慮が徹底してますね。
※写真10:綱引きのように客車を引っ張るC11-171(茅沼~塘路)
列車は今、湿原のど真ん中を横断中。
進行方向右側の遠くに見える阿寒の山々。車内の皆さんも「え?どこ?」と言いながらズームでシャッターを切っている。
記念の一枚が撮れますように・・・
※写真11:冬の釧路湿原と阿寒の山々(茅沼~塘路)
午後2時38分、標茶駅~釧路駅のほぼ中間にある塘路駅に到着。
釧路発網走行き普通列車と列車交換するため10分停車。
※写真12~14:真っ先に降りてSLを撮影(塘路駅)
停車時間が長いので、次々乗客が降りてきて記念写真を撮っているね。
長めの停車時間は「乗り鉄旅」にはありがたい。
※写真15:さすがSL!後ろ向きでも凄い人気(塘路駅)
このホームに立つと思い出すな~
小学生の頃(国鉄の時代)乗った、C58蒸気機関車が牽引する午後2時釧路発網走行き普通列車(客車と貨車の混合編成)は、塘路駅に到着すると、4両編成の釧路行き急行列車【急行しれとこ3号(キハ22)と急行大雪1号(キハ56など)】と列車交換のため5分停車するのですが、私はホームに降りて、急行列車がやって来るのを、ず~と見ていたんです。
そのわくわく感は、今でも忘れません。
心に残るあの時に、もう一度戻りたいですね・・
網走行き普通列車がやってきました。
私も「SL冬の湿原号」に乗りましょう。
ポォー! 午後2時48分、塘路駅を発車。
あら?ホームにはたくさんの人! きっと多くは外国からの旅行客ですね。
列車から降りてSLを見て、観光バスで移動するのかな? それともカヌー体験?
※写真16~19:思い出深い塘路駅での列車交換(塘路駅)
2019年(平成31年)「SL冬の湿原号」PRポスターをご紹介します。
昨年まではポスターを見て終わりだったが(泣)、今年は実際に乗ることができて、本当に嬉しいね!(笑)
※写真20:~釧路湿原で出逢う、幻想の世界~発車した時から非日常的世界が始まる。
「SL冬の湿原号」の旅も、あと少しで終わりを告げようとしている。
※写真21~23:いつまでも見ていたい車窓の景色(塘路~遠矢)
遠くに阿寒の山々を望みながら、列車は釧路湿原エリアを去り釧路の市街地にやってきた。
厳しい寒さが続く釧路の街、大きな川(別保川)も全面結氷。
※写真24:氷上に人がいる!大丈夫かな?(遠矢~東釧路)
午後3時33分に東釧路駅を発車した「SL冬の湿原号」が、旅の最後のハイライト「釧路川鉄橋」に近づいてきた。
釧路の街一杯に広がる大きな汽笛を「ポオー」と鉄橋前で轟かせ、列車は「釧路川鉄橋」を通過。
※写真25:冬の風物詩・厳しい寒さに蓮葉氷で覆われる釧路川(東釧路~釧路)
※写真26~30:黒煙を噴き上げながら釧路川鉄橋を通過(東釧路~釧路)
このような景色を、今まで見たことがあっただろうか?
空と川が一つになった青一色の世界!
橋桁が水鏡に綺麗に写し出されている。
これは凄い!来てよかった!
午後3時40分「SL冬の湿原号」は、旅の終着・釧路駅3番ホームに到着。
現実に戻るのかと思うと悲しいね・・泣
プラットホームには、夢の終わりを惜しむ多くの乗客がSL付近にやってきて、皆さん最後の記念撮影。
この撮影をもって「SL冬の湿原号」の旅はすべて終了、クランクアップ!
※写真31~33:「SL冬の湿原号」釧路駅到着
もちろん釧路行きの乗車証明書は、車掌さんからいただきました。
ありがとうございます。
またいつか「SL冬の湿原号」に乗り「タイムスリップ夢の旅」を楽しみたいと思います。
※写真34:これで往復ゲット「SL冬の湿原号・乗車証明書」
「SL冬の湿原号」の旅は終わりましたが、この時期、釧路で外せないのが幣舞橋の夕日!
今日もたくさんの人が来ています。
日没は午後4時40分頃。日没後の夕焼けが、とても綺麗でした。
※写真35:「世界三大夕日」と言われる釧路の夕日~いつまでも心に残りますね。
(終わり)
※追伸:「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・SL編」をご訪問いただきまして、ありがとうございました。