画像は2018年に製造された先行量産車(左)と2020年に製造された量産車のYC1系です。
2年程先行量産車で試験をした後3編成量産車が投入されましたがこうして並べてみると外観上は先行量産車と量産車に変更点はありません。巨大な機械室の窓なしの部分もそのままです。スカートの切り欠きがちょっと違いますがこれは繋いでいるホースの数が違うのでそれが原因でしょう。
床下機器についても同じメーカーのものを使っているようなので配置や形状に違いはありません。
外観上で明白に違うのは開閉可能な窓の位置でしょう。YC1系では車両端の1箇所の窓が下降窓になっていますが先行量産車では大村線では山側なのに対して量産車では海側が開閉可能になっています。そのため写真では同一方向からの撮影ですが先行量産車は窓の上に金属製の縁が見えますが固定窓の量産車ではそれがありません。
また、量産車のうち200番台は固定編成のため連結器が半永久連結器になっておりジャンパ線が渡されています。
画像は屋根を上から見た写真です。先行量産車も量産車も基本的には一緒で機器配置も一緒なのがわかると思います。しかしながらよく見てみると奥の方にある走行用蓄電池の形状が異なっているのがわかります。2つある蓄電池の間から出ている配線も異なっていますね。
天板に空いているスリットが先行量産車では前後方向に3つずつなのに対して量産車では2つずつに減らされています。また、量産車では見えている台座の足が先行量産車には見えず若干高さも低いように見受けられます。
蓄電池を地上側から見てみるとこんな感じです。両サイドのカバーなのか中身が入っているのかわかりませんが幅が異なっています。また、メンテナンス用と思われるハッチも先行量産車では両サイドにありますが量産車では片側にしかなく前頭部よりの蓋はやや前よりに位置が変更になり後ろ側にルーバーが追加されています。
また、ハッチの固定方法も上ヒンジなのは共通ですが先行量産車ではネジで固定していたものが量産車ではフックで固定になっており開閉しやすいようになっています。