阪神電車といえば、やっぱり 「赤胴車」 。

阪神のシンボルカラーは 「黄色と黒」 という御仁もいるかもしれませんが、それは野球の話であって、鉄道界ではクリームと赤が長年にわたっての 「阪神のシンボルカラー」 でした。赤胴鈴之助に因んで 「赤胴車」 と呼ばれた優等列車専用の車両は、1958年に初お目見えしました。

前述のように、阪神の特急や急行に充当されましたが、 “ジャイアンツカラー” を纏った新型車両が登場すると、その勢力は徐々に狭まり、今は武庫川線に残るのみとなってしまいました。

その赤胴車もついに “卒業” の時がやってきたようで、代替には、 「今更ながら」 なんですけど、黄色と黒の 「タイガースカラー」 に塗られた5500系が充てられるのだとか。

 

 

赤胴車が優等列車専門ならば、普通列車をメインに使用されるのは 「青胴車」 。そして青胴車といえば、 「ジェットカー」 と形容されるほど、こちらも長きにわたって、阪神普通列車のシンボルカラーとして定着していました。

駅間距離が短い阪神本線にあって、次から次にやって来る優等列車をどうにかして待避駅で先に行かせなければなりません。そんな命題に出した答えが 「加減速をより良いものに」 で、その期待に応えて登場したのがジェットカーでした。

 

青胴車といえば、画像の5000系列ですが、今の主力は5500系。画像の5001形は見る機会も少なくなりました。既に引退したという話も聞こえなくは無いのですが、いずれにしても、赤胴車と青胴車が過去帳入りするのも時間の問題となってきました。