由布院温泉(後編)大浴場・食事編 | 鉄道で行く旅

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由布院温泉の後編です。

JR九州久大本線の由布院行普通列車のキハ200形です。

 

キハ200形の車内です。普通列車用のディーゼルカーとしては立派な内装です。

 

今回の由布院温泉の後編は「玉の湯」の大浴場からです。

チェックイン後の午後4時頃に旅館内の大浴場に入りました。

手前が浴室の屋内部分で、奥のガラス戸の外に露天風呂があります。

 

右奥の壁の裏側が女性用の大浴場です。湯は源泉から引かれています。由布院温泉の湯温は湧出場所によって異なりますが、52度を超えるぐらいの高温のようです。

由布院温泉は、温泉の湧出量と源泉の数が別府温泉に次ぐ全国第2位です。しかしながら、泉質が無色透明の単純温泉であるため、温泉ファンには物足りないかもしれません。同じ大分県内の別府温泉(別府八湯)であれば泉質が11種類もあり、まさに「温泉のデパートや~」というところです。←彦摩呂さんの言い方を真似ています。表現がちょっと古いですかね。

ご参考程度に書いておきますと、昭和初期までは由布院温泉と塚原温泉が「別府の湯」に含まれていましたので、昭和初期まで「別府八湯」ではなく「別府十湯」と呼ばれていたそうです。

 

写真では分かりにくいと思いますが、肉眼では浴槽の中から雑木林越しに由布岳を見ることができます。感動的な眺望でした。

 

こちらは露天風呂の浴槽です。ここからも由布岳を眺めることができます。

小一時間ほど大浴場に入っていましたが、その間は大浴場に誰も入ってきませんでした。

 

部屋に戻り、テラスで休憩しました。

だんだん日が暮れてきました。

 

冷蔵庫内の飲み物は無料ということでしたので庫内を覗いたところビールやサイダーが入っていました。

冷蔵庫から取り出した「ゆふいんサイダー」をテラスで飲みました。

冷蔵庫の外に無料のミネラルウォーターも2本用意されていました。

 

夕食を予約していた午後6時30分になったので館内の食事処「山里料理葡萄屋」に出かけました。(注:部屋食の選択も可能です。また夕食とは関係なく、24時間サービスではないものの一定の時間帯における有料ルームサービスがあります。

夕食の一皿目です。季節の小鉢と旬の山菜の盛り合わせです。

乾杯酒として注文したのは「ペルネ・エ・ペルネ キュヴェ ブラン・ド・ブラン ブリュット」のシャンパンです。

この「山里料理葡萄屋」の箸は青竹箸で、しかも茶懐石のような濡れ箸でした。

大分県産の刺身をいただいた後に出てきたのが「季節のおすまし」でした。これも、たしか3種類からの選択だったと思います。

 

写真の料理は、すでに食べ進んでいる状態です。私が注文したワインが出てきたので、それを撮影しました。

料理は左が豆腐料理で右が煮物です。

白ワインはサン=プルサンのブラン・ピュイ・レアル(2018)です。

赤ワインはブルゴーニュ(バーガンディー)のオート・コート・ド・ボーヌ・ルージュ(2016)です。

写真は撮り損ねていますが、この他に豊後大野市にある浜嶋酒造の鷹来屋(たかきや)純米大吟醸酒も飲みました。

 

メインディッシュはメニューにある5種類から好みの1つを選択する方式です。

いつもなら「A5和牛」を選ぶところですが、それでは平凡過ぎますので、今回は「すっぽん鍋」を選びました。野菜がついていてヘルシーな鍋料理でした。

この後、「すっぽん雑炊」を作ってもらい、最後のデザートは果物のイチゴとカボスのシャーベットをいただきました。

それから、ウェールズ生まれで日本国籍を持つ小説家でナチュラリストのC.W.ニコル氏(1940年生まれ。2020年4月3日に死去)の提案で作られたニコルズバーは、この日は休業でした。これも、数年前だったらガッカリするところでしたが、最近はバーで飲み直すことが減っていますので今回に限っては気になりませんでした。

 

翌朝です。朝刊を取りに出ました。

 

朝湯は離れの中の浴室を利用しました。やっぱり思いのほか広くて快適でした。

源泉の流しっ放し状態では湯の温度が高すぎるため、入浴時には、浴槽に水を注入する必要がありました。

 

旅館の前庭です。元々は広い水田だったところを、こういう環境にしていったそうです。

由布院は高原のため、例年なら冬場はかなり寒く、積雪があり、朝の気温も氷点下になるということでした。

部屋から食事処に向かうときに風通しのよい渡り廊下を歩かなければなりません。この日の朝は暖冬のため2度ぐらいの気温でしたが、それでも旅館の浴衣と羽織の着用だけでは寒いと感じました。 ・・・・ 参考情報:部屋のクローゼットには防寒用の丹前も置いてありましたので、寒い日には丹前を利用すればよいのだと思います。 

 

朝食です。

手前の中央がスープです。クレソンのポタージュです。

その左上がヨーグルトのようなチーズの「フロマージュ・ブラン」です。私はハチミツを入れてヨーグルトのような飲み方をしました。

中央のやや上がハムとチーズです。左上が新鮮な野菜サラダです。

この料理よりも前にポンカンを搾ったフレッシュジュースが出ました。(写真は撮り忘れました)

 

卵料理はプレーンオムレツを選びました。オムレツにはケチャップではなく手作りのトマトソースがかかっておりヘルシーでした。オムレツが盛りつけられている磁器のプレートはウェッジウッド製でした。

パンに関してはフレンチトーストを選ぶこともできます。私は普通の食パンにしました。これは、The Okura Tokyoのフレンチトーストの記憶がまだ生々しいからというだけのことです。

パンやコーヒー(コーヒー・紅茶類はポットで運ばれてきます)などのおかわりも可能です。

 

旅館のスタッフの方々に見送られて「玉の湯」を後にしました。

「玉の湯」宿泊中は、ごく普通の旅館とそれほど変わらない感じでしたが、「玉の湯」を後にすると、その素朴さからなのか、居心地の良い旅館だったという実感がじわじわと湧いてきました。

(つづく)