横須賀線全駅間歩き その3・田浦はディープな場所がいっぱい | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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(その2からの続き)

 

-東逗子(10:50発)-田浦(11:53着・12:10発)-

 

 

東逗子駅に着きました。

1952年の開業で、「横須賀線」の駅のなかでは最も新しい駅です。

西大井や新川崎は品鶴線(東海道本線の支線)ですから…

 

 

 

ホームは2面2線の相対式。

15両運転はひとつ手前の逗子駅まで。

ここから先の駅はホームも11両対応なので、少し短めです。

…それでも直線だと結構長い。

 

 

次の駅間は長めで、アップダウンもこなさなければならないので

ベンチでしっかり休憩しておきます。

 

 

 

さて、次の駅間へ進みます。

まずは線路北側の住宅地を歩きます。

 

 

 

左手から丘が迫ってきました。

 

 

 

丘を避けるように線路際へ進みました。

 

 

 

県道に合流して、丘へ向かいました。

 

少し進むとトンネルが見えてきました。

トンネルの向こう側は横須賀市です。

 

 

 

トンネルを抜けると、緩やかな下り坂が始まりました。

 

ここで左奥のマンションに注目。

このマンション、斜面にあわせて段々になっています。

ってことは、エレベーターもウワサの斜めに進むタイプなのかな?

 

 

 

丘をあらかた下りきると京急線のガードが見えてきました。

すぐ先は国道16号です。

 

でも国道までは行かず、この角を右折しちゃいます。

だって、国道は京急線の時に歩いたんだもん。

 

 

 

丘に挟まれた谷間を再び登ります。

谷間の隙間を埋めるように民家が建ち並んでいます。

 

 

 

これはどっちに行くんだ?

右…だよね。

 

 

 

高低差約50メートルの丘を登り切った先は、やっぱり住宅地でした。

 

横浜・横須賀の丘陵地も、

一帯を平らにして住宅地化した「のっぺら丘(by平成狸合戦ぽんぽこ)」が多いですね。

 

 

 

トンネルを2つくぐって、さらに先を目指します。

 

 

 

…といいつつ、こんな道に入りました。

この先には何があるんでしょうか?

 

 

 

…と思ったら、すぐに行き止まり。

 

いや、いいんですよ。

前情報で、ここから先が行き止まりというのは分かっていましたから。

 

 

 

でも、なんで行ったかって?

実は、この先には少し前まで「田浦廃村」という廃集落があったんです。

開発が行われるために住民全員が出ていったために無人集落となったのですが、

いろいろと曰く付きの廃墟群で、マニアの間では有名だったみたいです。

 

以前この辺り歩いた時にいただいたコメントで気になったので、

今回は敢えて寄り道してみました。

 

 

詳細はこの動画などを見てみてください。

検索すれば、他にも結構動画が出てきますよ。

 

 

 

この廃墟、急遽出て行った感の強い民家が多く、

世間を震撼させた某宗教団体の陰も見え隠れしたりと、

謎が多い廃墟群だったそうです。

 

 

 

現在は踏切を含めて通行止めで、

その先の廃墟群は取り壊されてしまったみたいです。

本当に開発が始まったのかは分かりませんが…。

 

一回生で見てみたかったなぁ。

 

 

 

田浦廃村はあんな感じの場所の先に集落があったわけですから、

開発の話がなくても衰退傾向にあったとは思いますが、

このあたりも廃屋が所々に…。

 

 

 

そのぶん、昔ながらの店もちらほらと。

 

 

 

国道に合流して東へ。

今回は田浦梅園には行かず、田浦トンネルをくぐりました。

 

 

 

トンネルを抜けるとまもなく田浦駅です。

商店街と言えるか言えないかくらいの建物しかない駅前通り。

 

 

 

田浦駅に着きました。

 

予定より遅れてないかと後半はちょっと急ぎ足でしたが、

実際は予定より早く着きました。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。

 

 

 

田浦駅は狭い谷間に設けられていて、

ホームの両側はトンネルです。

 

谷間いっぱいにホームを設けても11両分の長さが確保できず、

1両+αがホームからはみ出してしまいます。

上の写真をよく見ると、11両編成の停目がトンネルの中にあります。

 

 

ところで、隣のトンネルは何だ??

 

 

 

跨線橋からホームを眺めると、もう1本線路がありました。

 

これは相模運輸倉庫が保有する専用線なんだそうです。

線路は在日米軍の田浦送油施設にも繋がっているそうですが、

1998年から使用が停止されており、線路が剥がされている区間もあるそうです。

 

線路は樹木に隠されたトンネルの先に繋がっていたんだよね?

 

 

 

次の駅は横須賀駅です。

 

田浦駅の北口は駅前から倉庫が連なっていました。

一昔前のちょっと古びた倉庫が多かったような。

 

 

 

独特な雰囲気が漂う中を東へ進みました。

 

 

 

…と思ったら、こんなものが。

 

これは先ほど紹介した専用線の線路です。

ここまでくると、路線跡と言いたくなりますが。

危うく見落とすところでした。

 

 

このあたりには専用線が張り巡らされていたようで、wikiの写真見てると

実は一つ上の写真左側の歩道っぽい空間も専用線の線路跡だったようです。

 

…歩いているときは全く気がつかなかったですが。

 

 

 

駅からずっと歩道がありましたが、

トンネルだけは歩道がありませんでした。

 

交通量は少なめだったので、

怖い思いはしませんでしたが。

 

 

 

トンネルの向こう側は米軍施設と自衛隊の基地。

そこから南へ下るとベイスターズの練習場がありました。

 

やっぱり独特な雰囲気。

 

 

 

横須賀線の踏切渡ったら、今度は丘を登ります。

これだけ急だと、ちょっと嫌になるな…。

 

 

こんな道に路駐してる車がいて、

丘の上から下りてきた車が通過できなくて、

クラクション鳴らしてた…。

 

 

(その4へ続く)

 

 

東逗子駅先から横須賀駅先までのGPSログ(1/50,000)です。

 

田浦駅から横須賀駅へは

並行する国道を歩けばトンネル経由でほぼアップダウン無く歩けますが、

国道から外れた場所に魅力ある場所が多いので、

50メートルほどの丘を登る体力があれば、

ぜひ国道から外れてみてください。