先日、JR新宿駅で埼京線に乗り換えようとしたタイミングで発車標群を見渡したところ、次の海老名行きが「6番線」と案内されていた。
相鉄線直通列車は、通常は新宿駅2番線(この写真の直後17時以降は3番線)発着のはずである。相鉄直通のダイヤ改正直後に、池袋方面からの埼京線新宿行きがダイヤ乱れで6番線に入ったという話は小耳に挟んだことがあるが、海老名行きが6番線に入る例は個人的に初耳だった。(後ほどSNSで調べたところ、既に何回かはあったらしい。)
当日の運行情報を確認した限りでは、宇都宮線方面の湘南新宿ラインが運転再開したばかりだったので、不確かではあるがその影響での番線変更だった可能性もある。
少しだけ時間に余裕があったので、6番線に向かってみることにした。地下の長い通路を通っていると、途中で相鉄直通に乗車して来たと思われる数十名の乗客とすれ違った。
5・6番線ホームに上がると、そこには確かに相鉄12000系海老名行きの姿があった。普段とは違うホーム運用に、乗客が少々迷いながらも乗降しているようだった。また、海老名行き6番線発車という情報は広くて滞在人数も多いJR新宿駅構内各所で見られる情報であるためか、それを見て駆けつけたと思われる撮影者も他に数名程度は見かけた。
それ自体がネタになりがちな6番線発着であるが、現実面としていざ新宿駅1-4番線で乗降しようとしている列車が5・6番線発着となると、新南口改札以外の改札が非常に遠くなり、概ねホーム1つ分程度は歩行距離が伸びることになってしまう。元々新南口改札に近い降車口である(相鉄直通・埼京線の場合の)10号車、9号車など渋谷方の車両に乗車していたら、どの階段・エスカレーターにも遠い位置で降りるすることになる。
急遽5・6番線を発着させる列車としては、乗降人数および比較的余裕時分のある折り返し列車という観点から、埼京線や湘南新宿ラインの列車に比べれば相鉄線直通列車を充てることは妥当だと考えられる。とはいえ前述のような環境からして、極力避けられるべき(実際避けられている)運用だとは思われる。