どうもこんにちは。
2月18日、えちごトキめき鉄道(トキ鉄)妙高はねうまラインで、JR貨物の電気機関車による試運転が行われました。やって来たのは高崎機関区所属の「EH200-11」。長野方面からしなの鉄道北しなの線を経由し、妙高はねうまラインへ。直江津で折り返して、再び長野方面へ戻る、という1往復でした。
トキ鉄が開業してまもなく5年、妙高はねうまラインを機関車が走行するのはこれが初めてのことです。JR信越本線時代まで遡ってみても、二本木駅での貨物取扱いが終了した2007年以来なのではないでしょうか。
ちなみに運転操縦はJR貨物の機関士が行っていましたので、運行主体はトキ鉄ではなく、あくまでJR貨物が妙高はねうまラインにおいて「貨物列車」を運転するためのハンドル訓練のようであります。
現在、妙高はねうまラインでは貨物列車は運行されていませんが、非常時の迂回路として貨物列車が走行できるよう、国から補助金を受けて整備されています。また、JR貨物は3セク移管後も引き続き第二種鉄道事業者*1であるため、ハード面でもソフト面でも「貨物列車が運行できる状態」ではありました。開業5周年を前に、ようやくその真価が試される時が来た、とでも申せましょうか。
今年は記録的な暖冬少雪で晴天も多かったのですが、当日は時折吹雪に見舞われるなど、天候は最悪。それでも上越妙高駅停車中には、わずかに晴れ間も見えました。
私は車で上越妙高駅へ向かい、周辺をウロウロしてロケハンの真似事をするなどしてみましたが、平日ということを加味しても沿線に撮影者はほとんどおらず。結局、駅のホームで撮影したわけですが、鉄道オタクとおぼしき人間は私だけで、普通列車を待つお客が突然やって来た機関車の姿を物珍しそうに眺めたり、軽い興味からスマホを向けてみたりする程度。
トキ鉄開業後初、JR時代から見ても十数年ぶりの機関車入線にしては、実に平和な試運転でありました。
*1:他社の線路を借りて列車を運行する事業者