227系0番台 所属:広ヒロ 編成:A32編成

 

 この車両はJR西日本が直流区間の地方向けの車両として増備を行っている227系です。山陽本線や呉線で使われる113,115系や103系、105系などをまとめて置き換えるために製造された車両です。3両編成が64本、2両編成が42本の106編成が投入され国鉄型が広島地区から一掃されました。そのため広島駅に現れる電車は原則的に227系のみになっています。

 撮影時は呉線の快速に使われていました。  

 

 車体は225系と同じステンレス製ですが窓割りが変更され大きい固定窓の左右に小さい窓ができさながら戸袋窓が復活したみたいになっています。小さい窓の部分は開閉可能になっており大型の窓を分割して開閉できるようにするJR東日本や換気扇をつけて固定窓はそのままのJR九州とは違うアプローチですね。

 225系と異なり複数編成をつないで編成間を渡れるようにするため見た目はにていますが前面は貫通構造になっています。ヘッドライトは1000番台と異なりHIDを採用しています。そのため225系同様フォグランプの色は黄色となっています。JR西日本は223系の頃からフォグランプを設置していますよね。

 

 足回りは321系以降の0.5Mで1両ごとに完結する車両となっています。そのためこの2両編成では両車両とも電動車ながらモーターは計4つと従来の車両と同様の数しか積んでいません。

 走行装置は和歌山の227系がSiC-MOSFET素子なのに対してこちらは登場が2015年とやや古いためかIGBT素子のVVVFとなっています。広島の227系には東芝製と日立製の制御装置があるようですがこの編成は日立製の編成のようです。

 

 

 運転席はJR西日本の車両では初めてグラスコックピットを採用しています。これまでのモニター画面に加えて計器を液晶化したのでモニターは3面設置されています。

 呉線ではワンマン運行が行われており227系もワンマン対応となっています。設備の問題か2両編成でも可部線はツーマンのようですね。呉線では103系の頃から3両編成でのワンマン運行が行われており現在も3両編成でのワンマン運行が行われています。

 運転席設備的にはドアの開閉はコンソールのボタンで行えるようになっていますが一番上の写真のようにドアを締めるときのみは運転士がホームに降りて行うようです。呉線の駅にはミラーも設置されていますが3両なのでそれでは不十分との判断なのでしょう。

 

 

 車内は転換式クロスシートの113系や115系を置き換えることから225系準拠の転換式クロスシートの車内となっています。

 方向幕は和歌山の227系同様フルカラーでラインカラーを下に表示しています。呉線はラインカラーがオレンジで快速もオレンジなので種別はオレンジ一色となっています。

 また、英語表記の黄色文字の部分は英語表示のみではなく方面表示も行います。ワンマン表示は前頭に出る車両のみ助手側の上に電照式のものが表示されます。1000番台や225系では種別表示の部分に表示するのでこの227系0番台オリジナルの設備です。

 

 

 

 

 

JR西日本の車両・・・・・まとめ