金太郎の聖地 大雄山線!
大雄山を行く
伊豆箱根鉄道大雄山線は小田原から大雄山までを結ぶ、伊豆箱根鉄道の一路線で駿豆線からは独立した路線です。
道了尊で有名な最乗寺へのアクセス路線として大雄山鉄道によって建設され、その後は駿豆鉄道から伊豆箱根鉄道になり今に至ります。
西武グループということもあって、車両は新造車両5000系が導入されています。
急曲線向けに18m車体になっており、初期車は全金属車体でしたが後半からステンレス車体にモデルチェンジされ、最終増備車にはLEDが表示された編成もあります。
5000系の車内です。
関東では珍しく、贅沢な手動式転換クロスシートを採用しております。
短距離ではありますが、結構空いている時間帯は余裕をもって座れるので、快適な旅が楽しめます。
座席もフィットしており、関西の転換クロスシートとは違う簡易的なものではありますが、京急の2100形以上に座り心地がよく、終点まで乗り越すと最高です。
初期の全金属車体の初期車も活躍していました。
この時は駿豆線の3000系のカラーリングでしたが、現在ではかつての旧型車のカラーリングに変更されました。
昔ながらの貨車が現役です。
地方鉄道では見れますが、関東近郊の神奈川で見れるのはなかなかないです。
事業用の車両も現役で活躍しています。
旧型国電のコデ165形です。
省線(現:JR)とそれを譲り受けた相鉄の車両が過去に大雄山線の主力車として活躍していました。
趣味的には個性的でしたが、老朽化から5000系に置き換わり、事業用の1両だけが生き延びました。
大雄山線の車両は、駿豆線の大場工場で大規模な検査を受ける関係上、東海道線の線路を通り、駿豆線に運ばれますが、途中まではこの車両が牽引してくれます。
他にもさっきの貨車を牽引するようです。
昔ながらの台車が生で見れるのは、ここだけです。
「戦前・戦後の電車」って感じが伝わりますね。
コンプレッサーです。
ボコボコという音がたまらないのですが、残念ながら聞けませんでした。
側面です。
車内にはエアータンクも置かれています。
いつまで活躍するのでしょうか。
末永い活躍を期待しています。
足柄山は金太郎の故郷とも言われています。
この地域には「四万長者伝説」があり、その長者の娘の八重桐が生んだ子が金太郎です。
そのため、金太郎と「四万長者伝説」所縁の名所が大雄山周辺にはあります。
たまにはこういった伝説巡りの旅もいいかもしれませんね。