700系の東海道新幹線からの引退が近づき、2/12(水)からはJR東海編成には引退記念装飾が施された。
筆者は先日も700系に短区間で乗車したが、よりしっかりと乗り納めたいということで、2/16(日)に山陰方面からの帰路で新大阪から700系臨時のぞみ号を利用した。また、今回はせっかくなので奮発してグリーン車を選択した。
本記事は、そのレポート記事である。
- 岡山→新大阪
- のぞみ397号 新大阪駅23番線到着(19:56)
- のぞみ430号 新大阪駅24番線入線(20:41-46)
- のぞみ430号 グリーン車9号車車内
- のぞみ430号 東京駅15番線到着(23:17)
- まとめ
岡山→新大阪
新幹線自治の乗車駅は岡山である。岡山に17時台に到着し、この日の臨時700系のぞみ号の新大阪出発時刻が20:46、また下り臨時700系のぞみ号の新大阪到着時刻が19:56ということで、その前に新大阪に着くひかり482号(岡山-新大阪・京都間各駅停車)に乗車することにした。
乗車前、岡山駅で700系(レールスター)・500系に遭遇したので写真に収めた。
19:41に新大阪駅25番線に到着し、700系の到着ホームの対向である22番線ホームへと向かった。
のぞみ397号 新大阪駅23番線到着(19:56)
19:56、新大阪駅23番線に700系のぞみ397号が到着した。対向ホームの22番線にはのぞみ245号1(9:50着)が停車していた後回送され、ひかり481号広島行きが20:00に入線するまでの約3分間は対向に停車中の700系がよく見えた。
先頭付近は(23番線ほどではないが)撮影客密集のため結局上手く撮影できなかったが、先頭側面の引退記念装飾は撮影することができた。装飾開始直後にもそんなことがあったらしいが、この日も1号車の装飾は少々剥がれてしまっていた。
その後23番線に移り、回送発車までの数分間で少々写真を撮影した。
のぞみ430号 新大阪駅24番線入線(20:41-46)
新幹線改札内で夕食を済ませ、乗車する700系のぞみの発車する24番線に向かった。ホーム売店では引退記念グッズも購入した。
700系の10号車は喫煙車であるが、そのことが頭上の乗車案内からも読み取れた。「N700系」と表示されない、禁煙マークが表示されないといったこれらの表示も、まもなく見納めである。
床の表記にも「N700系は禁煙」との旨の表記があった。700系引退後は全車両が禁煙車とはなるが、この表記もどうなるであろうか。
20:41頃、24番線の博多方から700系のぞみ430号が入線。発車までそれほど時間が無いこともあり、予めグリーン車付近で待機した上で9号車の引退記念装飾や方向幕を撮影し、列車に乗り込んだ。
のぞみ430号 グリーン車9号車車内
先日も同じことを思ったが、車両に入った瞬間にN700系とは明らかに違う車両であるという印象を持たざるを得ないほど、相対的に古い車両であることを感じた。
また個人的に700系・N700系の両方を沿線から眺めて感じていたのは、「700系は特にグリーン車の室内のオレンジ色度合いが普通車に比べて大きい」というものであった。実際に久々に700系のグリーン車内に入ってみて、気のせいかもしれないが確かにオレンジ度合いが強めだとは感じた。
日曜深夜の上り列車だが、グリーン車内は名古屋出発時点で概ね窓側は埋まりきっている見えた。筆者自身は車両の先頭座席を取ることができたので利用した。反対側の先頭座席は珍しく空席となっていた(予約自体はされていた?)が、他のコンセントが無い席から一時的に移動する乗客(事前事後で車掌の了承も得ていた)の姿が入れ替わりで見られるなど、コンセント付きのN700系(普通車窓側と先頭座席・グリーン車なら全席)が当たり前となった路線であるという時の流れを感じずにはいられなかった。
京都、名古屋、新横浜、品川の各停車駅では、窓の外に引退記念装飾を撮影する乗客(700系自体の乗客であるかないかにかかわらず)が数人ずつ見られた。また、車内販売としては通常のワゴンの他、700系引退記念商品を持ち歩くアテンダントの姿も見られた。
のぞみ430号 東京駅15番線到着(23:17)
23:17、700系のぞみ430号は東京駅15番線に到着した。時刻表2月号で調べた情報(18番線)とは違うホームであった。
日曜日とはいえ、23時台とは思えないほどの撮影客(多くはのぞみ430号の乗客とは思われるが)が集まっていた。23:30頃の回送発車まで、特にホーム末端部の撮影客が途切れることはなかった。
まとめ
先日は平日、今回は日曜日という違いこそあるが、明らかに700系の撮影者も増えて来たようである。大きな混乱こそ無かったように思えたが、「○号車付近で撮影中のお客様、柵から離れてください」との放送は何回か聞こえたり、あるいは車両末端付近は後から行ったら満足いく写真が撮れなさそうなほど撮影者で密集していた。残りの運転日の中でも三連休の初日&最終日や通常運転最終日(2/28)の特に東京・新大阪の両駅は、同等かそれ以上に混雑する可能性もあるだろう。一番見物客も多いであろう3/8(日)の最終運転まで、平和に事故なく進むことを願うばかりである。
700系に1+α回しっかり乗車したことで、改めてN700系の進化度合いを感じたような気がする。最終運転やそれに近い日程は車内外問わず混雑するのもあり、個人的には今回で東海道新幹線内の700系は乗り納め(もしかしたら見納め)とするが、車内の雰囲気が懐かしくなったら山陽新幹線区間へレールスター700系や500系に乗りに行きたいと思う程度には浸ってしまったかもしれない。
700系の残りの期間の運行スケジュールや各種イベントについては、JR東海「ありがとう700系」公式サイトをご参照いただければと思う。