先日ご紹介したのと同じ神都線楠部停留場の絵葉書。
昭和初期らしいのですが、なぜか2番乗り場が無くなっています。
土留めはされているので、地上から直接乗車するようにしたのかもしれません。
その2番乗り場に写っている電車は、三重合同電気が1923(大正12)年と
1924(大正13)年に2両づつ作ったモ501形。
全長9.7mの短い車体ながら中扉を持つ、神都線唯一の3扉車でしたが
運転台が異常に狭く、他のボギー車よりも鈍足だったので
運転士からは嫌われていたのだそう。
後に、モ503は志摩線に転出して鉄道線車両に生まれ変わり
モ504は、三重線(後の内部・八王子・湯の山線)の車両に機器を譲り
車体と台車は名鉄に譲渡。モ501・502も名鉄に譲渡されて消滅しました。