小田急線(混雑基本データ)

記事上部注釈
弊サイトでは実際に利用したサービスなどをアフィリエイトリンク付きで紹介することがあります

このページでは小田急小田原線の混雑状況について基本的なデータをまとめています。また、私が実際に現場で調査した結果へのリンクも記しています。

小田急1000形(代々木八幡)

写真1. 桜の咲くころの小田急線の風景(代々木八幡で撮影)

小田急小田原線の基本情報

小田急小田原線は町田市や神奈川県の中央部と東京を結ぶ路線です。小田急の1路線として小田原線が新宿-小田原で営業していますが、一般には小田急線と呼ばれています。多くの電車は新宿から発車します。一部の電車は千代田線からやってきて代々木上原から合流します。新宿や大手町(千代田線直通)からやってきた電車は代々木上原で合流して、狛江市、川崎市、町田市、相模原市、…と伸びています。新宿方面の電車と大手町方面の電車が合流する代々木上原からは複々線が整備されており、複々線完成後のダイヤ改正からは本数が増加して混雑も緩和されています。

小田急小田原線の混雑基本データ

では、混雑状況データを簡単にまとめます(表1)。

表1. 小田急小田原線の混雑基本データ

最混雑区間世田谷代田→下北沢
混雑率2022年128%
2021年117%
2020年118%
2019年158%
2018年157%
2017年151%
2016年192%
最混雑時間帯2022年7:35~8:35
2021年7:35~8:35
2020年7:27~8:27
2019年7:41~8:41
2018年7:41~8:41
2017年7:31~8:31
2016年7:46~8:48
集中率22.7%
流動最大区間下北沢-世田谷代田
乗客半減区間相模大野-小田急相模原

・流動最大区間:当該の路線で最も輸送人員の多い区間(弊サイト独自指標)

・乗客半減区間:流動最大区間の輸送力が半分以下になる、最大流動区間に最も近い駅間を指す(弊サイト独自指標)

※集中率、流動最大区間、乗客半減区間は都市・地域交通年報(平成30年度版)を参考に独自で計算

混雑率の出典は国土交通省発表の資料(2022年2021年2020年2019年2018年2017年)、2016年は都市・地域交通年報(平成30年度版)

最混雑区間は世田谷代田→下北沢で混雑率は150%を超えます(2019年以前、2020年以降は120%弱)。首都圏では標準レベルの混雑レベルです。それでも、従来の190%程度の混雑に比べればだいぶマシです。従来はピーク1時間に27本運転だったものを36本運転に変更(1.33倍に輸送力が増強された)ためです。これを可能にしたのが代々木上原-登戸の複々線です。この設備によって朝ラッシュ時の所要時間も短縮されています。

最混雑区間が代々木上原手前ではないのは、下北沢から京王井の頭線に乗りかえて渋谷に向かう人がいるためです。

集中率とはラッシュに集中する割合です。極端な話、集中率が100%であれば、ラッシュ以外に全く使われないということです。20%以下が集中率が低め(朝も日中もまんべんなく利用されている)、30%以上が集中率が高め(ラッシュ以外は空いている)と判断できます。小田急小田原線は集中率が23%程度なので、ラッシュ以外も利用があることになります。沿線が成熟してきたことや、ターミナルが新宿であるために休日や日中に利用されるためでしょう。

乗客半減区間が相模大野-小田急相模原であり、下北沢-世田谷代田の乗客の最も多い区間の半分以下になる区間が相模大野-小田急相模原ということです。小田急小田原線の特徴として、遠方でも混んでいることがあります。他の路線と比べて「乗客半減区間」が遠いことからも、うなづけます。新宿から遠ざかるにつれて徐々に乗客が減っていきますが、登戸と町田では増えていきます。登戸で乗客が増えるのは、小田急小田原線-南武線-他の路線の目的地という流れ、つまり郊外と郊外の行き来があることを示しています。また、町田で増えるのは、さらに遠方からの目的地として新宿ではなく町田が選ばれているということです。

小田急小田原線の混雑状況の現場調査

ここまでは公式の統計データから解析してきました。実際の調査結果は以下のリンクにあります。

朝ラッシュ時関連

小田急の混雑状況(複々線化後新ダイヤ、朝ラッシュ時現場調査)
複々線完成後から半年以上経過し、各自の利用が定着してきた日に実際の混雑状況を確認しました。地下鉄との乗りかえ駅手前の区間(東北沢→代々木上原)で確認しています。快速急行から各駅停車まで多くの種別がありますが、種別ごとの利用状況なども分析しています。

夕方ラッシュ関連

小田急新ダイヤの混雑状況(夕方、現地調査、代々木上原)
複々線完成から1か月以上経過した平日の夕方に状況を確認しました。夕方には地下鉄千代田線からの急行が運転されていて、途中の向ヶ丘遊園で抜かれます。この利用状況が意外でした。

日中時間帯関連

小田急の平日日中の混雑状況(各拠点で観察)
平日の日中時間帯の混雑状況を拠点で確認しました。代々木上原、登戸、新百合ヶ丘という拠点でです。

日中時間帯の小田急の混雑調査(代々木上原-東北沢)
複々線が完成した初日に混雑状況を確認しました。複々線の新ダイヤ初日ですが、私のように利用状況を確認していた人はおらず、マニアの中でも私は特殊な立ち位置かと思いました。

小田急の休日日中時間帯の最混雑区間の混雑状況(下北沢-世田谷代田)
上で示した調査はいずれも最混雑区間では行っていませんでした。そこで、最混雑区間で混雑状況を確認しました。

【休日昼間】小田急線町田の混雑状況【現場調査】
上の章で示した通り、町田を目的地とする人も多いです。では、その町田から下り側の混雑状況はどのようなものなのでしょうか。実際に確認しました。

深夜時間帯

小田急電鉄の金曜深夜の混雑状況(代々木上原→東北沢、現場調査結果)
上で示した調査はいずれも最混雑区間では行っていませんでした。そこで、最混雑区間で混雑状況を確認しました。

東京都の各路線の混雑状況のまとめ

小田急以外の路線の混雑状況はどうでしょうか。路線ごとに最混雑区間と混雑率をまとめました。また、各路線についての混雑基本データへのまとめへのリンクも整備しています。

東京都の各路線の最新の混雑データまとめ

簡易検索システム

都内から都心の勤務地に勤務する場合の経路と最混雑区間を簡単に判定するシステムを作成しました。

混雑データ検索システム

※都区内以外の小田急線沿線の人は「世田谷区」とご選択いただくと、スムーズに検索できます。

都市鉄道に関する統計データは以下の書籍を参考にしています。本記事の内容を深く知りたい人はぜひ購入してみてください。(2022年時点で平成30年度版が最新です)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする