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2020年2月19日、名鉄名古屋本線にある舞木検査場で1700系特別車(1703編成・1704編成) の廃車回送に向けた準備が行われた模様です。この2編成はすでに部品撤去が行われており近く名電築港へEL120形により牽引回送されるものと思われます。

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今回廃車となるのは1999年に製造された名鉄1600系に由来する特別車「1700系」のうち、2019年12月に製造された「2200系2230番台」で置き換えられた1703編成・1704編成の計4両。この2編成は1999年の製造当時「1600系:パノラマSuper」の1603編成・1604編成において岐阜方に連結されていた車両である。
1600系は2008年に「2000系:ミュースカイ」を除く全ての「特急・快速特急」が編成中に「一般車(特別車乗車料金を必要としない)」を連結する「一部特別車・全車一般車」の列車に変更されたため、1600系は当時の豊橋方先頭車であった「ク1600形」を廃車し残った2両を方向転換、新たに新造した2300系2330番台と編成を組み現在の姿となった。


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【解説:EL120形】
今回の1700系特別車(1703編成・1704編成)廃車回送や2200系2230番台の納入回送で無動力の廃車車両・納入車両を牽引しているのがEL120形である。
この車両は老朽化が深刻であった旧型電気機関車群の置き換えを目的に製造された電気機関車であり、保線用貨車の牽引、納入・廃車車両の牽引輸送、車庫構内での入換(舞木検査場には旧型電気機関車のうち「デキ303」が工場設備として入換作業に従事している)などの業務で使用されている。名鉄特急用車両以外では唯一「ミュージックホーン」が搭載されており牽引による廃車回送では大江駅〜東名古屋港駅間の走行中に連続鳴動させながら走行している様子が知られている。

名鉄以外にもかつて「貨物列車」が走っていた事業者や今でも「貨物列車」が走る事業者、客車列車が走る鉄道事業者などでは電気機関車が残っており、
・冬季の降雪時に除雪用として使用
・貨物列車の牽引に使用
・客車列車の先頭に立って列車を牽引
・SLやDLの走行補助
・保線作業や無動力車両の牽引、入換
など様々な利用方法がある。