所有事業者:ジェイアールバス関東

仕様・用途:高速路線仕様

登録番号:足立200 か 1464

社番:H658-01416号車

配置:東京支店

初年度登録:2002年

シャシー製造:日産ディーゼル工業

搭載エンジン:日産ディーゼルRF8F型 (※)

車体架装:西日本車体工業

車体型式:西工98MC C-Ⅰ型

車両型式:KL-RA552RBN

車名:日産ディーゼルスペースアロー

撮影日:2011年5月5日 (木曜日)

撮影場所:東京駅日本橋口

※・・たぶん

 

日産ディーゼル (→UDトラックス) がバス事業から撤退して、そして西日本車体工業がバス車体製造事業から撤退して今年で10年になります。早いものですね。

最終期に製造された車でさえ、少なく見積もって10年落ちになりますが、さすがに旧式の前面スタイルを持つ車は見かけなくなりました。

 

今は日野が過半数以上を占めているJRバス関東ですが、日野が勢力を強める前は三菱ふそうが与党で、日産ディーゼルが野党第一党でした。日野といすゞはホントに少数派だったんですが、陣容は大きく変化しました。

日産ディーゼルといえば、富士重工製のボディを架装した例が多く見受けられましたけど、富士重工がバスボディ製作を打ち切ったのは2003年。それ以降は西工が独占していました。しかし、ふそうとの “婚約” に失敗した日産ディーゼルは、2010年にバス事業から撤退し、西工はその煽りで廃業せざるを得なくなったのです。

 

JRバス関東の日デ車には、富士重工架装車は存在せず (但し、貸切の一部と一般乗合仕様車は除く) 、高速路線仕様車は全て西工製になります。スーパーハイデッカーも僅かながら存在しましたが、大半はハイデッカーで、C型ボディの他にS型ボディ架装車もありました。東京駅で見る限り、日産ディーゼルの姿をとんと見かけなくなりましたので、全て退役したのではないでしょうか。

画像の車は元々は土浦支店に配置されていた貸切兼用車で、どっちつかずの状況だったようですが、東京支店移籍時には既に料金箱が設置されて高速路線仕様として扱われたみたいですね。撮影時も 「青春エコドリーム」 号の続行便に充当されたようで、普段は汎用車として活用されたんでしょうね。でも、2013年3月現在では貸切扱いになっているみたいなので、また高速兼用の貸切車という立ち位置に戻ったのかもしれません。

 

夜行路線仕様でスカニア製の二階建てバスを導入している以外は、導入される新車の殆ど全てがジェイ・バスになってしまった感のあるJRバス関東。このまま日野が席巻し続けるのでしょうか・・・?

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナル No.135

BUSRAMA SPECIAL No.11 「UDマークのバス達」

(いずれもぽると出版社 刊)

バスマガジン Vol.30

バスマガジンスペシャル 「ユーザー系バスボディ完全ガイド」

(いずれも講談社ビーシー社 刊)

BIGLOBEブログ 「バスのごった煮」