新・空と鷹と鉄の間に

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相鉄直通線で起きた捻れ

2020-02-18 19:51:15 | 日記
今回の相鉄直通線開業で一見すると訳の分からないことが起きています。
まずは羽沢横浜国大駅のJR線の運賃表。

隣の武蔵小杉駅までは310円です。
ところが、その先、南武線を川崎方面へたどると…。
あら不思議、尻手、川崎まで220円と安くなっています。さらに京浜東北線に乗り換えて鶴見駅へたどると…。
どうしたことでしょう。170円になっています。
隣の駅よりも遠いはずの駅が安いのはなんで⁉️
と、普通の人は思うでしょう。ここに運賃計算のからくりが隠されています。
実は羽沢横浜国大駅への運賃計算キロは鶴見駅起点で計算されることになっており、鶴見ー羽沢横浜国大間は8.8kmとなっています。しかしながらすべての相鉄直通線列車がホームのない鶴見駅を通過するので、この区間には以下の特例が設けられています。
・羽沢横浜国大駅から横浜駅以遠(保土ヶ谷駅方面、桜木町駅方面)の各駅へ乗車する場合は鶴見ー武蔵小杉間を折り返して乗車することができる。
・羽沢横浜国大駅から鶴見駅・新子安駅・東神奈川駅または川崎駅以遠(蒲田駅または尻手駅方面)、国道駅以遠(鶴見小野駅方面)、大口駅以遠(菊名駅方面)の各駅へ乗車する場合には鶴見・新子安・東神奈川ー横浜間と鶴見ー武蔵小杉間を折り返して乗車することができる。
・羽沢横浜国大駅から新川崎駅へ乗車する場合には新川崎ー武蔵小杉間を折り返して乗車できる。
また、当駅は横浜市内の駅に指定されているので、横浜市内発着の乗車券で当駅で乗降する場合には鶴見ー武蔵小杉間を乗車することができます。
この特例により区間外乗車ができますが、この特例に従い羽沢横浜国大駅から鶴見駅へ向かうとすると、武蔵小杉駅で横須賀線下りに乗り換え横浜駅へ。横浜駅で京浜東北線北行に乗り換えることになります。が、下車駅である鶴見駅を実に2回も通過することになり、非現実的です。ちょっと高くはなりますが、相鉄線で横浜へ出て京浜東北線で向かうのが現実的でしょう。
なお、武蔵小杉駅で南武線に乗り換えて川崎駅で京浜東北線に乗り換える方法もあります。が、こちらの方法は運賃計算上ややグレーゾーンのような気がします。大都市近郊区間の運賃計算特例に照らし合わせれば乗れそうな気がしますが、上記の第2項目目に照らし合わせると、武蔵小杉ー川崎ー鶴見間が特例のない区間外乗車になりそうな気もします。

もうひとつ。相鉄の種別は特急、急行、快速、各停の4種類。ラッシュ時には通勤特急通勤急行が加わるようですが、昼間は4種類。停車駅は
特 急:横浜、西谷、二俣川、大和、海老名
急 行:横浜、二俣川、二俣川からの各駅
快 速:横浜、星川、西谷、西谷からの各駅
となっています。全線で見ると順当な停車駅ですが、横浜ー二俣川間に限定すると、逆転現象が発生します。
そう、急行よりも特急の停車駅が多い…。
元々急行は今の停車駅で最上位種別として存在していましたが、速達種別として特急が設定されました。設定当初は西谷通過でしたが、相鉄直通線開通に伴う利便性の向上で西谷停車となり、逆転現象が発生してしまいました。
とはいえ、急行が特急を追い抜くと言うことではなく、単に停車駅の違いということだけなので、あまり目くじらを立てることではないのですが。
 



そして最後に、JRの電車が「特急」の表示を出している姿。
JRで特急といえば、リクライニングシート装備で特急料金が必要な列車…という認識がありますが、4ドアロングシートのいわゆる通勤電車が特急として走る姿はJRではありえない姿なのでこちらも衝撃です。
地下鉄千代田線・小田急線に乗り入れている常磐緩行線のE233系2000番台が、小田急線内で急行表示を出している先例はありますが、さすがにJR車の特急は慣れていないと「ん⁉️乗っていいのか❓」と思ってしまいます。
 
 


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