2014/9/10 2/2 トワイライトエクスプレスで北下する日本海縦貫線 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

目次 前回

 

(トワイライトエクスプレスのランチタイムで供されたビーフシチュー)

 

日付指定記事の関係がありましたが,ようやくトワイライトエクスプレスを出発させることができました.

 

実際には1時間遅れでの発車となりました.入線・乗車・出発早々荷物置き,シャワーカード(利用時間も購入と同時に,30分単位で指定します),そして事実上の公式ガイドブックと言える「トワイライトエクスプレスの旅 旅のしおり」を食堂車で購入しました.出発直後,札幌からやってきた上り列車とすれ違いました.

起動はゆっくりなものです.

 

下りのトワイライトエクスプレスといえば「ランチタイム」でしょう.筆者も行列に並んでいただくことにします.2周目でしたので,その間は比良山地を車窓に通路に並ぶことになります.

(画像は加工しています.)

上品でありながら大衆感も感じられる車内とその雰囲気です.こればかりは「瑞風」「WEST EXPRESS 銀河」「36+3」でも再現できなさそうにないです.

筆者はビーフシチューを注文しました.ランチタイムのメニューとしてはかなり高額(2,000円以上しました)でしたが,この経験と,揺れている列車で調理を行うスタッフの努力には代えられません.過去の時刻表にあった食堂車では高級料理(物価加味の価格面でも)扱いであったビーフシチューが列車内で食べられるとは思いませんでした.

食べ終わった頃,スタッフの方が各席を周り,次の日の朝食の希望を聞いてきます

 

その後はサロンカーで,富山県内まで過ごしていました.県境をまたぐ度に放送で案内される,いかにも観光向けの長距離列車らしい対応が印象的でした.「のぞみ」「みずほ」「はやぶさ」では難しい芸当です.

金沢駅では特急北越が止まっていました.この先は完成間近の北陸新幹線に沿って進むことになります.

なお,トワイライトエクスプレスは,すぐ先の津幡でこの特急に抜かれました.

高岡駅です.いわゆる「高岡色」気動車と,少なくない撮影者の方です.

夕食の手段は食堂車でのフランス料理,パブタイムの他,「日本海懐石御膳」など様々な手段が選択できます.筆者は予算の関係上,金沢駅で積み込まれる特製弁当といたしました.

日本海懐石御膳の容器が並んでいました.

富山を過ぎると,曇りがちでしたが綺麗な夕日の風景がそこに.みなさんがカメラにその光景を写しています.

その後,筆者は糸魚川〜直江津(日本海ひすいライン)の区間でシャワーを利用しました.

金沢から先の運転は,大阪のそれよりもひいきにも「上手」ではなく,起動時のショックが伝わってきました.これも客車列車らしいといえます.

通常ですと直江津には,JR西日本→東日本の乗務員交代で比較的長い時間停車しますが,今回はすぐに発車します.

トワイライトエクスプレスの本州側の最後の停車駅,新津です.

 

車内も少し紹介しておきます.

乗車したのは第1編成の8号車です.

設備的には他の列車のB寝台とほぼ同様です.通路上のスペースは荷物置き場で,十二分な広さがあります.

ずらっと並ぶ通路,いかにも寝台列車という感じがします.

トワイライトエクスプレスの9号車の一番先の区画は,スタッフ用寝台となっています.

 

車内では関東から(大阪から乗車して)乗りに来られた方もいらっしゃいましたし,九州弁も聞こえてきました.この列車の全国的な人気ぶりを知ることになります.

 

鶴岡についていました.そろそろ寝ることにします.

しかし,非日常の空間・揺れが襲う中,なかなか眠れません.目が覚める度に時刻と場所を記録していましたが,(当たり前ではありますが),遅れは取り戻せていません.

 

次回は北海道に上陸します.

 

続く

 

※「北下」という表現になっていますが,北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線を下り方向に進むと,北に進みます.