思いつくままに書くブログ

基本、旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。たまに日向坂46が出てくるかも。

かつての四国の玄関? 堀江駅 堀江港 仁堀航路

2020-02-17 10:50:53 | 2020年の旅行記(国内)
松山から乗った今治行きの電車は10分ほどした駅で降りた。



堀江駅。



なぜここで降りたかと言うと「歴史鉄」ならお分かりですね?かつて「仁堀航路」が発着していた駅です。この航路があったころはいわゆる「最長片道切符」に四国を組み込むことができました。いまは入口が瀬戸大橋線しかないから無理だし、四国を発着にしては最長距離にはならない。

Wikipediaとかによれば戦後の混乱期に輸送増大する宇高航路の補助航路として呉と松山を結ぶ航路して開設。その最寄りが四国は堀江、本州は仁方だったので一文字ずつ取って仁堀航路と命名された。しかし需要が落ち着くとローカルな存在となり、船舶も当時は賑わっていた大島航路の予備船で運航を続けたそう。なので国鉄職員でも存在を知らない者も多く、鉄道側では仁方や堀江に丁度いい時間に着くのに車内で連絡船の乗り換え案内がないとか、恐らく鉄道と通しの常備券なんてのも存在しなかったのではと思います。車両航送をしていたので乗用車やトラックが主となっていたが「呉・松山フェリー」が就航すると苦戦を強いられるようになった。もっともダイヤは1日2往復だったし、国鉄サイドにやる気があったとは言い難い。かの宮脇俊三氏が最長片道切符で乗った時もガラガラで、呉・松山フェリーの船員が近所の商店で船内売店で販売するいかがわしい週刊誌を仕入れていたのを目撃して、国鉄はさすがにいかがわしいものを販売できないから衰退するのも当然のようなことを言ってた記憶。



駅舎は貨車駅、海に近いのに錆びておらずメンテナンスは良好のようだが。



横にあるトイレは国鉄そのものって感じで臭ってきそう。水洗ではなさそうだ。



鉄道ダイヤそのものは朝夕は1時間に2本確保されていて、一応都市圏輸送の面目は保っている。券売機もあります。駅は港の前ではなく徒歩で10分近くかかったという。もし大荷物を持って乗り換えなら大変だろう。タクシーが繁盛しそうだが利用客が少なくては…。



駅前には廃業した商店がある以外はなにもない、コンビニは旧国道との交差点付近にある。駅前から延びる道をぶらぶら歩けば堀江港に着く。





港には「ほりえ海の駅 うみてらす」という施設がある。道の駅の港版で海鮮を販売したり食事のできる場所なのかなって思ったが単なる休憩所。売店もないどころか常駐は誰もいない。どう活用されているのか?港湾の振興予算とかで建てた施設なのだろうな。



港はいまとなっては呉・松山フェリーも無くなって小さな漁港という感じでしかない。航路は2009年6月に廃止になっている、しまなみ海道が開通したこともあるがいわゆる「休日1,000円高速」の影響で利用客が昨年比で半減してしまったためだそう、しかし突然の解散ではなく従業員には退職金を払ったうえで清算しているので立派なものだ。山形の百貨店みたいに突然倒産してあと知らんなんてことも多いのに。





そばで伊予鉄バスが待機していて時刻表を見ると1時間に2本も走っている。堀江の人が松山市内に行くときはJRは安いけど伊予鉄バス一択な気がしました。私も乗り放題を持っているのでバスで戻ります。バスが始発を出た時点で私ひとりだが次の堀江停留所で2人乗車、県道347号線(旧国道)を進み暫く増減が無いものの鴨川って停留所あたりからぽつぽつ増えだし、昨日乗り損ねた本町6丁目を過ぎたあたりには席も埋まって程よい混み具合。そうかバスがあるから電車が40分間隔でも問題ないのか。



西堀端で下車すると運賃は410円だったかな。確かにJRの230円よりずっと高いけど市駅まで直通するから路面電車代を入れたらトントン、まあこちらは乗り放題券ですけども。ちなみに乗った時間は11時08分で下車したのは30分。つまりは堀江から20分くらいしかかからないと意外に近かったんですね。


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