標茶(しべちゃ)駅の「JR北海道わがまちご当地入場券」購入後、一目散に2番ホームへ向かうと、既に網走発釧路行き「快速しれとこ摩周号」が到着。

 

何とか間に合った・・

快速しれとこ摩周号は、かつて釧網本線と標津線で活躍した「急行しれとこ」の後継者。とても馴染みの深い列車だ。

※写真1:「SL冬の湿原号」と「快速しれとこ摩周号」の列車交換(標茶駅)

 

結構、降りる人がいるな~

2月、オホーツク海に流氷がやって来ると、網走駅から知床斜里駅までは臨時列車「流氷物語号」で流氷をゆっくり眺め、知床斜里駅で「快速しれとこ摩周号」に乗り標茶駅まで冬景色を堪能し、標茶駅からは「SL冬の湿原号」を楽しむ旅人がいると聞く。

冬の釧網本線を満喫する旅プラン・・・これはいい!

 

午後0時40分「快速しれとこ摩周号」が発車。ホームに静けさが訪れる。

これで今日初めて、ゆっくりSLを撮影できる。嬉しい!

 

 

 

※写真2~5:標茶駅1番線で停車中の「SL冬の湿原号」

 

おっ!プラットホームに国鉄・標津線の起点を示す「ゼロキロポスト」を発見!

これは歴史を感じるな~

 

標津線は廃止から約30年が過ぎているが、標津線で活躍し引退後標茶町で大切に保存されていたC11-171とゼロキロポストのツーショットを、30年後撮影できるとは・・

まるで奇跡!感無量!

 

※写真6・7:標津線廃止当時の夢が叶った瞬間です。

 

NHK-BSの人気番組「呑み鉄本線・日本旅!夏の釧網本線」で、六角精児さんもここを訪れ「標津線の鉄道遺産を見つけた!」と語ってましたね。

 

午後0時50分「SL冬の湿原号」は汽笛を鳴らしバック。

いよいよ始まる、釧路行きのためのSL付け替え作業・・待ってました!

※写真8:バックも迫力あり!

 

線路の切替ポイントの向こうまで移動し一旦停止。ポイントが2番線へ切り替わり、SLが汽笛を鳴らし発車!

 

無風なのでSLの煙や蒸気がまっすぐ立ち昇る絶好のコンディション。

これは見ごたえがある!

お~近づいてきた!

 

 

 

 

いいね~こんなに間近で見れて、もう何も言うことはありません。

今日来てよかった!

※写真9~15:午後0時55分「SL冬の湿原号」2番線に入線

 

※写真16:2番ホームの表示板

 

2番線入線後、すぐにC11-171は客車から切り離される。

回りには鉄道フアンや旅人が集まっていて、中には動画を撮っている人も。

午後1時、客車から切り離されたSLが3番線へ移動。

早速、点検・給水作業開始。

一人は「はしご」を掛け給水、もう一人は長い金棒で石炭の燃えかすを落としている。

SLは多くのサポートがあって走れることを、あらためて知り、感謝の気持ちが強くなりました。ありがとうございます。

点検・給水作業を終えたSLは、まもなく発車準備完了。

※写真17~20:3番線へ移動し点検・給水、釧路行きに備えるC11-171

 

午後1時30分、C11-171は客車が待つ2番線に移動するため、線路の切替ポイントの向こうへ素早くバックで移動。

さすが機動力の高いSLだ。

貨車を切り離したり連結するため、C11が単機で駅の線路を行ったり来たりしていた、標津線の光景を思い出す・・

駅員さんが赤と緑の手旗を振って、SLを誘導していたな~本当に懐かしい・・

 

SLは線路の切替ポイントの向こうに一旦停止。ポイントが2番線へ切り替わり、SLが汽笛を鳴らし発車。

単機だけど迫力十分!

 

 

客車に連結するためここで一旦停止。

鉄道フアンが見守る中、SLの乗務員さんが連結器を調整。連結作業を慎重に進めているね。

 

それにしても今日は天気がいいな~

冬の北海道らしい青と白のコントラスト!実に北海道らしい光景だ。

※写真21~25:2番線へ移動し客車との連結に備えるC11-171

 

午後1時35分、C11-171は客車との連結完了!

 

 

 

※写真26~29:連結完了!(標茶駅2番線)

 

午後0時50分から始まった45分のドラマは最高でした。

 

釧路行き「SL冬の湿原号」の発車時間は午後2時。

1番ホームのSL付近には多くの人が集まり、SLの鼓動に心を奪われているようです。

私も同じ・・しばらくここいよう。

 

  (つづく)

 

※追伸:「北海道ローカル線旅日記!冬の釧網本線・SL編」をご訪問いただきまして、ありがとうございます。