京急の駅名が変わる駅(+隣駅)の駅名標を一通り撮影してみた

京浜急行は、2020年3月14日に計6駅の駅名を変更する*1羽田空港の2駅がターミナル名変更に合わせる形で、その他4駅が駅周辺の名所等を表す駅名に変更となる。

駅名変更に合わせて、当該の駅およびその隣の駅の駅名標の表記が変更になるはずである。先日、それらの駅名標を一通り記録してみたので紹介する。(なお今回、副駅名標のみが追加される駅は記録していない。)

なお、撮影時期は1月上旬〜2月上旬のため、本記事掲載時点では既に駅名標が更新されている可能性がある点をご留意いただきたい。特に、すみっコぐらしコラボ*2の該当キャンペーンは1/26で終了しているため、キャラクターの掲示が既に無くなっているものと思われる。また、これから駅名変更本番までの1ヶ月の間に、生麦駅のように駅名標が随時更新されていくと思われる。

羽田空港国内線ターミナル駅

羽田空港国内線ターミナル駅の駅名標(2020/1/25)

羽田空港国内線ターミナル駅駅名標(2020/1/25)

空港線の末端駅である「羽田空港国内線ターミナル」駅は「羽田空港第1・第2ターミナル駅」となる。現在も第1・第2の両ターミナルを担う駅ではあるが、国際線ターミナルの名称変更に伴い、統一感のある駅名となる。

1998年の開業時から2010年の国際線ターミナル開業までは「羽田空港」駅であり、隣は天空橋駅であった。

駅名標的には、今回も当駅および隣駅の両方の表記が変化することになる。

羽田空港国際線ターミナル駅

羽田空港国際線ターミナル駅の駅名標・下り(2020/1/25)
羽田空港国際線ターミナル駅の駅名標・上り(2020/1/25)
羽田空港国際線ターミナル駅駅名標(2020/1/25)

2010年10月21日、羽田空港国際線ターミナルの開業に伴い設置された駅である。この度、国際線ターミナルが「第3ターミナル」と改称するにあたり、駅名も変更になる。

上下線のホームは互いに行き来することが出来ず、改札口がそれぞれに設置されている。

おとなり:天空橋駅

天空橋駅の駅名標(2020/1/25)

天空橋駅駅名標(2020/1/25)

旧「羽田」駅であり、モノレールに乗り換えて羽田空港に向かうような時代もあった。京急が現・羽田空港に乗り入れるようになった1998年に「天空橋」に改称された。その後、国際線ターミナル駅が出来るまでは隣駅が「羽田空港」であった。

今回は天空橋駅の名称は変わらないが、隣の駅が「羽田空港第3ターミナル」駅となる。

産業道路駅

産業道路駅の駅名標(2020/1/3)

産業道路駅駅名標(2020/1/3)
すみっコぐらし×けいきゅうスタンプラリー開催時仕様

最近地下化されたことでも話題の「産業道路」駅だが、この機会に「大師橋」駅に変更となる。大師橋は、当駅から北に500mほどの位置にある、神奈川県川崎市と東京都大田区を結ぶ橋のことである。

おとなり:東門前駅

東門前駅の駅名標(2020/1/3)

東門前駅駅名標(2020/1/3)
すみっコぐらし×けいきゅうスタンプラリー開催時仕様

産業道路から1駅川崎寄り、川崎大師の隣駅でもある。

この駅も将来的には地下化される予定であり、地上に設置されている隣駅「大師橋」の駅名標が見られるのは3年程度の間である。

おとなり:小島新田駅

小島新田駅の駅名標(2020/1/3)

小島新田駅駅名標(2020/1/3)
すみっコぐらし×けいきゅうスタンプラリー開催時仕様

京急大師線の終点・小島新田駅。2010年に1面2線化が行われた。

駅はまだ工事中であり、駅名標も仮設感があるものとなっているが、隣駅の駅名変更後に駅名標の種類自体が変わるのかどうかも注目である。

花月園前駅

花月園前の駅名標(2020/1/19)

花月園前の駅名標(2020/1/19)

花月園前」は「花月総持寺」に変更となる。かつて存在した花月園の名の一部を残しつつ、初詣や各種年間行持で賑わう總持寺にアクセス可能な駅であることを示すようになる。

おとなり:京急鶴見駅

京急鶴見駅駅名標(2020/2/5)

花月園前が「花月総持寺」に改称するが、隣の京急鶴見駅からも總持寺へのアクセス時間はそれほど変わらない。この駅自体にも「大本山總持寺」の副駅名標が掲出される。

エアポート急行が停車する等の観点も加味すると京急鶴見駅の方が利便性が高いとも言えるが、駅名変更を機に總持寺アクセスの流動が変わるのかも気になるところである。

おとなり:生麦駅

生麦駅の駅名標(2020/1/19)

生麦駅駅名標(2020/1/19)

生麦駅は先日の記事にも記したように、撮影時点(SNS調べでは昨年秋時点)で既に駅名標が更新され、隣駅にシールが貼られた状態であった。

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仲木戸駅

仲木戸駅の駅名標(2020/1/25)

仲木戸駅駅名標(2020/1/25)

JR東神奈川駅から歩道橋で接続されている仲木戸駅は、その乗り換え利便性の周知も込めて「京急東神奈川」と改称される。

おとなり:神奈川新町駅

神奈川新町駅の駅名標(2020/1/19)

神奈川新町駅駅名標(2020/1/19)

車庫が隣接されており、当駅発着や車両交換も度々ある駅である。

仲木戸駅の駅名変更により、当駅から3駅連続で「神奈川」の付く駅名となる。

おとなり:神奈川駅

神奈川駅の駅名標(2020/2/5)

神奈川駅駅名標(2020/2/5)

3/14以降は3駅連続で「神奈川」が付くが、その「神奈川」自体が駅名となっている駅である。

新逗子駅

新逗子駅の駅名標(2020/1/25)

新逗子駅駅名標(2020/1/25)

もともと「京浜逗子」駅と「逗子海岸」駅の2駅だったものを1駅にまとめた新逗子駅は、今回「逗子・葉山」駅に改称される。

「逗子海岸」駅側であった南口のバス停から葉山方面にアクセスすることができ、葉山方面への入り口としてのアピールがなされる。

エアポート急行の大半(+一部普通・平日朝の特急)という多くの列車の行き先とでもあるため、今回の駅名変更の中である意味最も影響力のある駅名変更ということになる(羽田空港周りも駅名変更があるが、今でも羽田空港行きとして案内される場面は多いため)。

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おとなり:神武寺駅

神武寺駅の駅名標(2020/1/25)

神武寺駅駅名標(2020/1/25)

米軍関係者専用の改札がある、横の線路を甲種回送の列車が通る、などの特徴もある神武寺駅新逗子駅の隣なので、ここの駅名標も変更となる。

おまけ:駅名変更告知ポスター

2020年3月14日京急駅名変更のポスター(2020/1/25・仲木戸駅掲示)

2020年3月14日京急駅名変更のポスター(2020/1/25・仲木戸駅掲示)

京急の駅や車内には、駅名変更の内容が書かれたポスターが掲示されている。京急は比較的駅名変更の多い会社であるが、一度に6駅の駅名を変更するというのは近年の中でも非常に大胆な施策と言えるだろう。

また、羽田空港以外の駅名変更4駅と京急鶴見以外にも、鮫洲・大森海岸・日ノ出町・追浜・汐入の各駅に副駅名標掲示されることになる。