阪急電車 京とれいん雅洛に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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阪急のイメージは高級住宅地を走ることから上品な印象がある一方、観光列車が無い地味な会社だとも思っていました。

 

そんな阪急も2011年に『京とれいん』と呼ばれる観光列車の運行を開始し、今回乗車したのは2019年に第2弾として登場した『京とれいん 雅洛』となります。

7000系を改造したこの車両のコンセプトは『乗車したときから京都気分』という気合が入った列車だという前情報で乗ってきました。

 

観光列車とは言え、原型は十分残っており、カラーリングは伝統の阪急マルーンが採用されています。

金文字、扇子に紅葉と見た目にも京都感もありつつ、上品さも兼ね備えています。

 

車両は6両編成で、それぞれ異なるのですが、車内で一番特徴的なものがあります。

それは枯山水の庭園が坪庭で車内で再現されているところです。

揺れる鉄道車両でまさか庭を作るとは斬新でもありアイデアと実行力が凄いです。

もちろん触ることが出来ないのですが、きちんと石は接着剤で固められているようです。

 

しかも2種類あります。

丸窓から線路が見えるのも新鮮です。

さすがに水鉢に水が張られてはいませんが、柄杓を省略しなかったりしっかり苔が生えていたりするあたりにこだわりを感じます。

この庭は2・5号車にあり、撮影スポットとなっていました。

 

各号車で異なるレイアウトになっているので、利用する人数に合わせて選ぶと良いと思います。

1・6号車は2名もしくは4名のボックスシートで、車両の中間部分のみ丸窓とおしゃれですが、元々はドアだった部分を埋めて作られています。

写真では分かりづらいですが、屏風が書かれているので乗車した際には御覧ください。

間接照明が多用され、行灯風のライトがおしゃれです。

座席は腰と頭の部分だけクッションが貼られ、背の部分に…うっ、2年前に乗ったこれの記憶が…と若干拒絶反応が起きましたが、こちらは畳が貼られていて、見た目ほど凸凹しておらず材質的にも硬くないのでそんなに悪くないかなと思います。

おそらく傷みやすい畳素材を沢山の人が乗車する鉄道車両で使うために取った苦肉の策だと思います。

 

3・4号車は1人席と2人席が配置され、2人席は窓側を向いているというパンフレットに真っ先に載っている区画になります。

ながーいテーブル、座席背面、肘掛け周り、窓枠の周り、窓上にある障子風のパーツなど至るところに木が使われています

1人席側は半分ずつが進行方向を向くような固定式の座席です。

背面に物を掛けられるフックと窓側に固定式の小さなテーブルがあります。

荷物棚が無いので、フックとテーブルは乗車時間的に荷物置き場として助かります。

 

坪庭がある2・5号車はロングシートですが、1人あたりのスペースは通勤電車よりも広くなっています。

おすすめはやっぱり3・4号車なので、そちらを狙った方が良いと思います。

 

一応、1人席というか車椅子スペースが用意されています。

 

この『京とれいん 雅洛』は、追加料金が不要です

通常料金で乗れるという太っ腹さで、ちょっと不安にもなるくらいのクオリティの高さです。

伊丹空港から京都方面へ行く場合、時間的に最も速いのが阪急なので、時間が合えばこの京とれいんを狙うのがオススメです。

なお、京とれいんは土日祝日が運転日で時刻もすべて公表されています。ただし、前述の通り、2種類ありますのでご注意ください。

 

余談

往路に京とれいん、復路に京阪プレミアムカーに乗ったのですが、無料でここまでされると豪華なプレミアムカーの感想がどうしても辛口になっちゃうという…。