221系 所属:近ナラ 編成:NB806編成
この車両はJR西日本が117系に変わる新快速用の車両として製造した221系です。このNB編成は吹田総合車両所奈良支所に所属している編成で8両貫通編成の編成です。1991年に登場した網干電車区に配備された編成が元で新快速の223系化に伴って奈良に転属してきました。
221系にはMM'ユニットの編成と1Mの編成が存在しますがこの8両編成はMM'ユニットが先頭車のユニットで中間に入っている電動車は1Mとなっています。これによってMT比を揃えているようですね。
221系は登場から25年が経ち車体も鋼製車ということでリニューアルが施されています。現在は全編成がリニューアルを受けています。
8両編成は基本的に他の編成と組むことがないということで先頭車への転落防止幌の装着は行われていません。また、リニューアルとは別に側面方向幕がフルカラーLEDに交換されています。写真のように大阪環状線内は大阪環状線表記になるようですね。
同世代のJR九州の811系のリニューアル車では座席がラッシュ対応のためロングシートに交換されていますが221系では転換式クロスシートのままになっています。ただし、ラッシュ時に詰め込みがきくように座席が減らされ出入口まわりは立席スペースになり補助席で補う形になっています。
座席は元の座席を利用しモケットなどを225系と同様のものに交換しています。枕カバーも元は枕部分全体を覆う形でしたが他の形式同様一部のみになりました。
リニューアルによって手すりなどは黄色いものになりました。扉の内側の化粧板は健在ながら貫通路の扉は金属地のものになってしまいましたね。
乗務員室は同時期の811系同様前面展望のきく大きな窓のものになっています。ここもリニューアルによって壁紙などが張り替えられ手すりが黄色くなりました。
また、右側の扉ののように一部の扉の上にはLED表示器が設置されましたが811系とは異なり埋め込まずに外付けのものを取り付けています。ただ、元々221系は助手側仕切りや妻面の壁にLED表示機を仕込んでいたのでそれが移動しただけという形になりますね。
リニューアルによって運転席はあまり大きくは変わっていません。ただし、右側に223系などと同様LCDのモニター画面が設置されました。811系ではモノクロですが221系のものはフルカラーとなっています。