普段、ジャンク品のNゲージを安く買ってきて、全長60ミリのショーティーに改造していますが、当然ジャンク品として中古市場に出回らないものも多くあります。
四季島や瑞風、ななつ星などは正にそれで、憧れは憧れのまま、もし新品を買えてもそれに刃を入れるなんてことはできません。
オリエント急行もそんな憧れの一つです。
バブル絶頂期、ヨーロッパから香港まで走った本物のオリエント急行は、山口県まで航送され、狭軌の台車に履き替えて日本中を駆け抜けました。
スタートは、このために復活したD51-498の牽引、その他、ゴハチを始め各地のスター機関車が本物のオリエント急行をエスコートしました。
JR化前後の車両を集めている当鉄道としては、是非とも増備したい列車です。
そんな折、ポポンデッタでカトーの美しいオリエント急行のボディが数百円で売っていたのです。(エラー対応品のサービスパーツが流通したもののようです)
窓はプラ板でなんとかできそうです。問題は屋根です。屋根がないのです。
あの優美な形状の屋根をどうするか。
1両ずつヤスリで削って自作することも考えていましたが、別の記事に書いた3Dプリンタが、もしかしたら使えるかも、ということになりました。
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とりあえず側面をショーティーにします。
この車両の重要ポイントは、なんといっても側面のエンブレムです。美しく再現されたカトー製品のエンブレムを中央に配置し、左右に30ミリずつの部分を選んでつなげることにしました。
写真のマスキングテープを貼っていないところが生かす部分です。
この車両、左右側面の窓配置が揃っていないため、中央エンブレム部と両車端部の3つの組み合わせを、左右側面で独立して行いつつ、全体が歪まないように調整する、という難しい作業となりました。幕板の文字なども生かすためには、テトリスのように側面を組み合わせる必要がありました。ニッパーで大雑把に切ってからの、いつものスティックヤスリが大活躍です。
オリエント急行の繊細な文字印刷や金ラインは、ヤスリの粉が少し付いて擦れるだけでもかすれてしまいますので、細心の注意で進めます(少し削れてしまいました)。
マスキングテープで仮組みしながら調整します。なんとか全長60ミリになりました。
ここに、3Dプリンタ製の屋根を組み合わせます。
と言っても、この複雑な形状を作る技術はありませんので、CADとの格闘が続きます。
続き↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/02/13/232120
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