今宿駅　駅の裏は三菱電機の工場　ＪＲ九州　筑肥線

2020.02.09

今宿駅　駅の裏は三菱電機の工場　ＪＲ九州　筑肥線

テーマ：鉄道(21859)

カテゴリ：筑肥線

今宿駅（いまじゅくえき）は福岡県福岡市西区にあるＪＲ九州・筑肥線の駅。駅番号はＪＫ０３。
２０１７年度の１日平均乗車人員は５２９９人。

島式ホーム１面２線を有する地上駅。
駅舎とホームは跨線橋で連絡している。（跨線橋が２つある）
ＪＲ九州・鉄道営業が受託する業務委託駅。私が訪れたときはホームドア設置の準備が進んでいた。

今宿駅は福岡市西区にある駅で、乗車人員も５０００人を越えており、周りは住宅もあり決して田舎ではない立地の駅だが、信じられないことに２０１８年１１月に今宿駅付近の路上にイノシシが出没し通行人のサラリーマンの男性にケガをさせたという事件が発生した。

この出来事は、この地域がかつては山野の広がる田舎で、福岡市のベッドタウンとなったことで急速に人が住む地域が広がったことを意味するだろう。今宿駅から天神・博多方面に向かうと長垂山という山があるのでイノシシはそこから今宿駅まで下っていたのかもしれない。

今宿駅の裏側には三菱電機の工場がある。
現在はモーターや日曜大工の電気ドリルなどを作っているみたいだが、太平洋戦争が行われていた時には軍需工場に指定されていた。

戦争末期には学徒動員により、その三菱工場で旧制・糸島高等女学校（現・糸島高校）の女子生徒がモンペをはきながら軍需用品を作っていたそうだ。

ちょうど最近のダイヤ改正で糸島高校前駅という新しい駅が筑肥線には出来たが、戦争当時は糸島高校の近くには駅はなかったので、工場で働いていた女子生徒たちは前原駅あたりから列車に乗ってこの今宿駅で降り、三菱の軍需工場に通っていたのだろう。