今回は今日の日付にちなんで、JR東日本の名車?209系をご紹介させていただきます。

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209系は、JR東日本に在籍していた国鉄車両103系を置き換えるため、寿命半分・重量半分・価格半分をコンセプトに製造された別名「走ルンです」(使い捨てカメラ「写ルンです」をもじった俗称)で、減価償却13年で廃車にしても経営に問題がない車両です。

省エネやメンテナンスフリー、廃車後のリサイクルまで考慮した現在の鉄道車両の基礎を築いた形式として、各社の車両にも影響を与えました。

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国鉄103系の半分以下の電力で走ルンです

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試作車として、901系(写真)が製造されました

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1993年から京浜東北線で780両導入された0番台量産車

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2010年1月で引退し廃車・転属転用となりました

京浜東北線で大量に導入された209系は、他路線向けに転用、試験車両、訓練車両など幅広く活用されました。

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京浜東北線で引退し、セミクロス化・トイレ設置など転用改造された2000番台・2100番台は房総半島で活躍中

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京浜東北線で引退した一部の編成を試験車両「MUE-Train」(ミュートレイン)に改造

MUltipurpose Experimental Train (多目的試験車)を略した愛称で、複数の保安装置を搭載し、次世代車両の開発に向けて得たデータを基に最新型車両を生み出しています。

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訓練車は動力車操縦者免許がなくても運転できる機械です(法令上は鉄道車両ではない)

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南武線にも転用されましたが、B.B.BASEに改造された元ナハ53編成を除き全て廃車となりました
ロードバイクが積めるサイクリスト向け列車「B.B.BASE」に改造された元南武線209系

バリエーション豊富な209系はこれだけでは終わりませんよ!

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八高線で引退した3000番台

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東京臨海高速鉄道で余剰となった70-000形を譲り受け、八高線で活躍中の3100番台

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209系をベースに製造された東京臨海高速鉄道70-000形車両

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車体幅が広くなり一部編成で転用を繰り返していた異色の500番台は170両製造されました

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1998年12月から総武線で活躍していますが、山手線に投入された新型車両の玉突き転用で、武蔵野線や八高線に転用されました

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京浜東北線でも一時期活躍していました

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京葉線では1編成だけ孤軍奮闘中です
(写真の編成は武蔵野線向けに転用)

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転配歴が一番激しかった209-515をはじめとする編成は帯色を5回変えた後、武蔵野線が安住地となりました
(貸出・転配歴:総武線→京浜東北線→総武線→京浜東北線→京葉線→武蔵野線)

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総武線で活躍した209系500番台は、八高線で3500番台として活躍中

そして地下鉄乗り入れ仕様も登場!

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常磐緩行線・地下鉄千代田線乗り入れ用に10両編成×2本製造された1000番台は転属に

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中央線E233系の改造工事に伴う車両不足を補うため転属、運用開始に向けて試運転を繰り返しています

使い捨て電車と揶揄された209系は、廃車になったり転属を繰り返すなど編成によって様々な運命を辿りました。

生き延びた209系には、走ルンですのイメージを払拭できるぐらい長く活躍して欲しいと願います。

今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました。

鉄道コム