Bトレインショーティーには自分の知る限り、蒸気機関車は2種しか製品化されていません。
一つは大井川鉄道版のC11きかんしゃトーマス、そしてもう一つが今回ご紹介するD51です。
デゴイチは、それだけが入ったアソート製品となっており、戦時型や498号機など、様々な形態がラインナップされていたようです。
今回、中古で安値で見つけましたので、当鉄道に転属となりました。
●D51各種
●発売:2008年、2012年
●最近の入手難易度★★☆☆☆
Bトレの蒸気機関車は完全ディスプレイモデルで走行化はできません。動輪とロッド類も一体成型のものを横からハメる構造ですので、走行可能にするには構造を根本からいじる必要があります。
また、D51はテンダーがある分、どうしても全長が長くなってしまいます。自分の中ではBトレは共通の60ミリに揃えられた美しさがあるような気がしていて、Bトレ界ではDD51とDE10が同じ長さであることが一つの基準になっているように思っています。
調べると、実車のD51はテンダーを入れても全長20m弱。Bトレであれば、他の20m級車両とあわせ60ミリ程度にしたくなります。
しかし、D51を60ミリに収めたディフォルメをするには大きな難題があります。それは「蒸気機関車は全ての部位に特有の役割がある」ことです。電車や気動車は、繰り返しとなる窓や座席の「数を減らし」、その代わり1つ1つのサイズは極力縮めずに再現することで、「席数は少ないがちゃんと人が乗れる」デザインになっています。床下や走り装置に対してはその限りではないのでしょうが、電気機関車のパターン化された側面が省略されていても、なんとなく内部に機器が収まっているような気になります。蒸気機関車はそうは行きません。
キャブもピストンも、テンダーもドームもシリンダーも、全てに意味があり、しかもそれがアナログな形状を伴っています。最低限の必要な構造物を盛り込むと、このBトレ製品のようなアレンジになるのでしょう。
また、テンダーを1両と考えるかどうかは、ワム80000のような2軸貨車のBトレ化をどうすべきか、またEH500のような連結車体はどうすべきか、などにも通ずるものがあります。なかなかにディフォルメの世界は奥が深いです。
さて、なにはともあれ、まずは製品そのままの姿を楽しむことにします。
だいぶお買い得になっておりました。
目立つ特徴として、ドームがカマボコ型です。これは新橋駅前のSLと同じく、戦時型のカマのようです。
調べると、カマボコ型、解放キャブ、標準窓ありデフ、重油タンク付きということで、どうもこれは「D51 1161」らしいです。
いつかは動力化して、498号機としてゴハチと組ませようとした野望はいきなり潰えました。。。
まあ、これはこれで無骨でカッコいいのでヨシとします。
こんな感じで写真を撮っていれば気にならないのですが、やはり他のBトレアレンジより「長いなあ」という印象です。
DD51や、Bトレきかんしゃトーマス改造のC11と比べてみると、こんな感じです。
D51は長さが9センチくらいあります。
というか、本体部分を60ミリにする、という強い意志を感じます。
これは客車と組ませた時に際立ちます。同じ20m程度の車両ながら、大きな差異が出ます。
上からBトレD51、トーマス改造C11(足回りはカトーのC12の後部を切断)、DD51です。
なんとなくボイラーを縮めて、トーマスC11と同じくカトーC12の足回りを使って、全長が7-80ミリくらいに収まればオーケーな気がします。
縮め方の方針ですが、BトレのD51は、テンダーの長さ1に対して、本体側が3くらいの比率になっています。実車の写真で実測してみると、テンダー1に対して、本体は1.75程度になっています。Bトレはテンダーに対して本体が長すぎるのです。テンダーを基準にすると、Bトレのボイラー部分をあと20ミリは短縮してもよさそうです。と言っても、そんなに短縮できる場所はありません。。。
かなり手強い相手なので、じっくり考えたいと思います。
続きます↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/09/11/193351
※トーマス改造のC11についてはこちらをご覧下さい。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2018/12/31/224955
※3Dプリンタで作ったBトレC57もどきはこちらをご覧ください。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/03/05/213854
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