▲315系によって置き換えられる311系

 

2020年の元日早々、大きなニュースが飛び込んできました

JR東海が311系電車などの後継車両として新型車両となる315系の製造に踏み切るというのです

 

そして、1月22日になってJR東海より、正式に315系電車を製造することが発表されました

置き換え対象は、211,213,311系の3車種となっており、この中で211系(8両)はJR東海が保有する車両としては唯一国鉄時代を知る車両となっています

 

つまり、今回の315系の新造に伴い、同車が保有する車両はすべてJR型車両に更新されることになります

この315系は、8両×23編成に加え、4両×42編成の合計352両が2021年度から25年度にかけて、東海道線,中央線,関西線の各線へ投入されます

 

313系電車では、輸送量の少ない線区向けに2両編成が存在しましたが、315系では4・8両編成のみの製造となります

また、車内に防犯カメラが設置されたり、VVVFがIGBTからSiCに変更されたりと、新世代を担う車両として313系からハード・ソフトの両面でブラッシュアップが図られています

 

この他に315系で気になる点としては、最高速度が130㎞であることと、全車両でロングシートを採用していることが挙げられます

まずは、最高速度についてですが、313系ではセントラルライナー用として登場した8000番台車のみが130㎞で、その他の車両は120㎞となっています

 

プレスリリースをよく読むと、投資額の欄に「付帯工事費を含む」との但し書きがあるので、もしかしたら名鉄と競合している豊橋~岐阜間で最高速度が120㎞から130㎞に引き上げられるのかもしれません

また、JR東海といえば311・313系やキハ75形などで見られるように転換クロスシートの導入に積極的でしたが、315系では全車両がロングシートになりました

 

静岡エリアを除けば、キハ25形の1次車までは転換クロスシートに拘っていたJR東海が、突如として同車の2次車からロングシートを採用したので驚かされたものですが、315系にもこのアコモが継承されることになりました

 

おそらく、JR東海の内部で何らかの方針変換があったのかと思われますが、比較的長距離を走行する新快速にロングシート車が充当されるのは勘弁して欲しいものです