JR桜木町駅は2面3線で、中線は横浜方面への折り返し専用ホームとして使用されており、関内方は行き止まりとなっている。2018年、2つのホームが行き止まりの向こう側で通路で繋がり、さらに新たな改札が設置や複合ビルが設置されることが発表された*1。そして先日のプレスリリース*2で詳細が発表され、本年2020年6月下旬に通路・改札、また改札すぐ近くに「JR桜木町ビル」が開業することがわかった。JR桜木町ビル内には、110形蒸気機関車も展示されるとのことである。
本記事では、ホーム関内方頭端の簡単な経過観察や、駅内外の現状を簡単に紹介したい。
ホーム関内方風景の移り変わり
元々1・2番ホーム、3・4番ホームは全く繋がっておらず、中線は車止めになっているという程度のものであった。しかし、そこから徐々に通路などの設備ができていくことになる。
2018年2月
これらのホームが繋がると知った直後に訪れた際には、ホーム仮組のようなものが設置され始めていた。しかしこの頃は相変わらず関内方面の風景が見渡せていた。
2019年2月
それから1年経った時点では、仮組み範囲が広がり、また車止めの先の壁が設置されていた。通路部分自体の本格的な工事はまだ始まっていなかった。
なおこの写真のアングルでは映っていないが、2018年8月より1・4番線のホームドアの稼働が開始している。
2019年9月
それから半年ほどの間に工事は進み、通路が建物として完成しつつあった。既存のホーム側にも工事範囲が広がり、緑色の柵が建てられている。
2020年1月
そして最新のニュースリリース後に訪れてみたところ、工事範囲が黄色い線の中にまで広がっていた。通路の壁もかなり完成系に近付いてきているが、屋根や壁はもう少し既存ホーム側まで伸びるものと思われる。
桜木町駅構内
現在JR桜木町駅構内には、鉄道発祥の地の一つとも言える桜木町駅の歴史に関する装飾などが多数されている。新改札方面にもそのような装飾などがされるのかも気になるところである。
新改札周辺の現在
新改札のできる場所は現在工事が進んでおり、工事柵で覆われている部分も多く撮影は難しかったが、着々と柱などが建てられているようではあった。
駅ビルについては、1階部分は柵で覆われているものの、その概形は既に駅内外から見ることができる。既に「HOTEL METS」「CIAL」などの文言が表出している。
また、 新改札から程近い横浜桜木郵便局等から伸びる歩道橋が新設工事中であり、既存の歩道橋などを一部通行止めにする形で建設が行われている。大岡川を渡り横浜市役所新庁舎に繋がる形で設置される。
まとめ
以上、JR桜木町駅の新連絡通路・新改札周辺の経過や現状を、写真を通して紹介した。新たな改札口、あるいは付近に建設中の歩道橋等の利用開始によって、新規開業の「JR桜木町ビル」や歩道橋で繋がる横浜市役所新庁舎など含めた周辺地域へのアクセスがより便利になることが期待される。
また鉄道面としては、新改札付近の京浜東北・根岸線1号車の混雑がどれほど増すのか、8両編成の横浜線の停車位置が新改札寄りに変更になることがあるのか、なども気になるところである。
*1:「桜木町駅新改札口の設置および複合ビル開発計画について」JR東日本2018/1/25
*2:「桜木町駅がますます便利になります!~新改札口の利用開始 およびJR桜木町ビルの開業について~」JR東日本2020/1/23