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阪神本線、西宮駅に近い場所に保存されている踏切警報機ですが・・・

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その踏切警報機があるのは兵庫県西宮市にある『産所公園』、至って普通の児童公園です。
この「産所」という地名はもともと「散所」という地名で、西宮を発祥とする「えびす信仰」を日本各地に広げた大道芸人「傀儡子」が居住地にしていた地域である。『散』は「傀儡子」をはじめとする大陸由来の古典民俗芸能「散楽」から来ているされる。

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この公園には踏切警報機が置かれており、おそらく2001年3月ごろまで現役だったと思われる個体が説明板等もなく設置されている。
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踏切警報灯は3つ、それぞれがバラバラの方向を向いている。

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踏切警報機などには銘板がついている。しかし、現役時代か保存後の塗装で印字を読むことはできなかった。

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車両進行方向表示装置、電球式のものがそのまま設置されている。

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「自動遮断機」のプレート、おそらく現役時代からずっと使われてきたものと思われるが錆が・・・

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いちばんの極め付けはこれ、本来踏切警報音といえば『カンカンカン』というフレーズがお馴染みなのだが・・・
はじめからこれだったのか、もともとこの警報装置に音響装置がなかったのか、その真意は定かではないがどう見てもお馴染みの音が流れるとは思えない個体が設置されていた。

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ちなみにこの個体、阪神電車の高架下すぐの場所にあります。駅からも近いですので「西宮えびす」参拝の際にぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

【追伸】
コメント投稿によると、踏切障害物検知装置(踏切内の支障物を検知した際にATS信号や特殊発光信号機の動作により列車に対して危険を知らせるシステム)の踏切横断者向けの警報システムに付随する警音器(ブザー)ではないかとのこと。
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形状は少し違いますが、京阪本線の東福寺駅横にある踏切にも似たような装置(画像奥側、手前側は踏切警報機のスピーカー)がついてました。