【2020春改正】踊り子号ダイヤ全体像判明!サフィール踊り子号は品川・渋谷にも停車

3月14日より営業運転開始のE261系サフィール踊り子号(2019/12/25@新宿駅5番線)

3月14日より営業運転開始のE261系サフィール踊り子号(2019/12/25@新宿駅5番線)

本日1月24日、JR時刻表JTB時刻表の2月号が発売となり、2020年3月改正における新幹線・在来線特急・一部臨時列車などの時刻が掲載された。本記事ではその中から、伊豆方面の特急である踊り子号・サフィール踊り子号の時刻や車両について見ていきたい。

 

(※1/29 一部掲載内容修正)

以下、ダイヤ改正後の踊り子号に関する主な列車について紹介する。

新ダイヤの踊り子号全体としては、現在のダイヤ概形を引き継ぎつつ、一部停車駅や列車の設定が新方針で整理されたような形となっている。

サフィール踊り子号の停車駅が判明

今春より運転開始のサフィール踊り子号について気になるところだが、その停車駅や時刻も判明した。

サフィール踊り子1〜4号(東京⇔伊豆急下田)の途中停車駅は全て「品川・横浜・熱海・伊東・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津」である。スーパービュー踊り子号など全ての踊り子号が停車していた駅には引き続き停車するほか、品川駅にも全ての東京発着のサフィール踊り子号が停車することになる。一方、一部のスーパービュー踊り子号のみが停車していた小田原・湯河原・網代などは通過となる。

また、土休日運転・新宿始発のサフィール踊り子5号(新宿→伊豆急下田)は、「渋谷・武蔵小杉」に停車し、横浜以降は平日運転のサフィール踊り子3号と同じである。既存の新宿方面の踊り子号の停車駅(武蔵小杉)に加え、渋谷駅にも停車する。

なおサフィール踊り子号の運転日は、1・2号が毎日運転、上り臨時の4号が「週5(月木金土日)、GW期間(4/23-5/11)は毎日、ただし5/30・31は運休」で、4号運転日のうち平日は3号(東京発)、土休日は5号(新宿発)が走る。

全ての踊り子号が品川・渋谷に停車

なおサフィール踊り子号に限らず、品川・渋谷の両駅には、それぞれ東京方面・新宿方面の全ての踊り子号が停車するようだ。

ダイヤ改正前はマリンエクスプレス踊り子号や一部の踊り子号・スーパービュー踊り子号が品川駅を通過していたが、同じような時間帯に走るダイヤ改正後の踊り子号はいずれも品川駅が停車となっている。東京-熱海間は新幹線も並行しており必ずしも速達性だけを重要視する列車ではないことから、この機会に乗り換えの利便性を向上させたものと思われる。*1

また渋谷駅はこれまで踊り子号は通過していたが、新宿方面を発着する全ての踊り子号が停車することになる。今年中にはホーム移設で山手線をはじめとした各路線への乗り換えが便利になり、またドアが少なく乗降に時間を要していたスーパービュー踊り子号から一般型の車両(+土休日昼停車のサフィール号)に置き換わり埼京線の過密ダイヤにも対応しやすい、など、停車となる環境要因は確かにいくつか存在する。

新宿方面の「踊り子」号が今までのスーパービュー踊り子号の時間帯に設定

今まで新宿方面にはスーパービュー踊り子号(一部日程は185系)が定常的に何本か乗り入れており、251系の引退にあたってその去就が気になるところであったが、スーパービュー踊り子号が走っていたのとほぼ同じ時刻で185系・E257系の踊り子号が設定されることになった。これらの列車は、全て渋谷・武蔵小杉に停車する。

下り新宿方面発

号数 形式 運転日 始発駅 終着駅 改正前
スジ
1 E257 土休 新宿8:30 下田11:15 SVO1
5 185   新宿9:25
(池袋9:14)
下田12:14 SVO3
サ5 E261 土休 新宿12:25 下田15:30 (マ79)

下りは土休日運転のE257系踊り子1号が現スーパービュー踊り子1号と同じ新宿8:30発、定期列車の185系踊り子5号が現スーパービュー踊り子3号と同じ新宿9:25発(土休日は池袋9:14発)に設定される*2。これに加え、土休日にはサフィール踊り子5号(新宿12:25発)も運転される。

上り新宿方面行き

号数 形式 運転日 始発駅 終着駅 改正前
スジ
18 E257   下田16:02 池袋19:05 SVO10

一方、上りは現スーパービュー踊り子10号を受け継ぐE257系踊り子18号の1本のみが設定されている。今まで同様定期列車で、池袋行きとなる。なお、土休日によく行われていた大宮への延長運転は無い模様である。

なお上り新宿方面のスジとしては、時期によってはスーパービュー踊り子12号が(現スーパービュー踊り子14号の新宿着バージョンとして)走っていたこともあり、そのスジの臨時列車が今後走る可能性も僅かながらある。(湘南新宿ライン系統は相鉄直通が増えた分だけ難しくなっている側面もある。)

E257系踊り子は1日2〜4往復。新宿方面発着の踊り子号にも適用

また本改正よりE257系踊り子号が投入され始めるが、具体的には春の時点では「定期列車2往復+土休日運転1往復+GW(5/2-5)臨時1往復」がE257系の運用となる。

このうち、下り踊り子1号(5/30・31以外の土休日運転)は新宿8:30発、上り踊り子18号は新宿18:58着・池袋19:05着という新宿方面を発着する列車である。

なお、E257系適用列車で今のところ最も停車駅が多いのは東京10:00発・毎日運転の踊り子7号であり、今のところ川崎・大船に停車する唯一のE257系踊り子号となる。逆に、踊り子1・15・18号は小田原や湯河原も通過する。

下りE257系踊り子

号数 形式 運転日 始発駅 終着駅 改正前
スジ
1 E257 土休 新宿8:30 下田11:15 SVO1
7 E257   東京10:00 下田12:41 107
15 E257   東京13:00 下田15:44 SVO7
57 E257 臨時 東京15:00 下田17:54 -

上りE257系踊り子

号数 形式 運転日 始発駅 終着駅 改正前
スジ
4 E257   下田9:51 東京12:32 SVO2
6 E257 土休 下田11:34 東京14:18 SVO4
18 E257   下田16:02 池袋19:05 SVO10
58 E257 臨時 下田18:18 東京21:15 -

修善寺発着・我孫子発着の踊り子号は引き続き185系で運転

185系引退に向けて今後の去就が気になる修善寺発着の踊り子号だが、今回のダイヤ改正においては引き続き時間帯や運転日を変えずに運転されることが確認された。今までの105・109・113・117号が3・9・13・17号に、102・106・110・114号が2・8・12・16号になると考えて良いだろう。

また、臨時列車として設定されていた常磐線我孫子始発・終着の踊り子号も引き続き多客時に運転される。下りは土曜中心・上りは日曜中心に、131・132号が111・114号として運転するようなイメージである。また、東京以南を同時刻で運転する列車も引き続き設定され、直近での111・112号が11・14号として運転される。

マリンエクスプレス踊り子号や大宮発着の踊り子号は3/8までか

また今春からのダイヤでは「マリンエクスプレス踊り子号」の設定が無くなった他、多客時に(スーパービュー踊り子1・10号に)設定されていた大宮発着の列車は設定されなかった。

大宮発着については(東京経由を含め)今後設定される可能性も無いとは言えないが、マリンエクスプレス踊り子号は運行時間をサフィール踊り子号(臨時スジ)に上書きされており、今回限りで密かに引退となる可能性がある。

なお2・3月のマリンエクスプレス踊り子号は下りは2/11-3/8(平日と土休日で運転時刻は変化)、上りは2/11-3/6に運転となる。最後の週末3/7・8の上り列車は運転されないので(踊り子116号が停車駅を増やして代走)、乗車・撮影を狙う方はご注意を。

まとめ

以上、踊り子号の注目列車について取り上げた。元々スーパービュー踊り子号だった時刻にサフィール踊り子号やE257系踊り子号が走るケースが多いようだ。

全列車の詳しい運転日や途中駅の時刻詳細は、現在発売中のJR時刻表JTB時刻表2月号をご参照いただければと思う。

*1:ダイヤ改正前はスーパービュー踊り子2・4号が横浜→東京を無停車19分で駆け抜けていたが、全踊り子品川停車により最速でも踊り子6号やサフィール踊り子2号の21分が最速となる。

*2:平日は、251系から185系に置き換わる「おはようライナー新宿26号」の折り返し運用だと思われる。