2019道北・利礼紀行⑨最北端の地・宗谷岬 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

稚内駅の「わがまちご当地入場券」を購入。

 

バスに戻ります。

 

宗谷湾を左に見ながら走っていきます。奥に見えるのがこれから向かう宗谷岬です。

 

しばらくすると日本最北の空港、稚内空港が右手に見えてきました。

 

 

 

ちょうど新千歳からのNH4841(ANA4841)便が着陸するところを見ることができました。

 

 

バスは脇道に入り、やがて見晴らしのいい場所に出ました。

 

ここは宗谷丘陵。珍しい「周氷河地形」を見られる場所なようです。

バスは路肩に停車して、短い時間ですが降りることができました。

 

宗谷岬牧場の牛が放牧されていてその姿を見ることができます。

ここの牛は「宗谷黒牛」という日本最北のブランド牛らしいです(残念ながら食べる機会はありませんでした)

 

ガイドさんの話によると、ここは放牧された牛と野生のシカと一緒に見ることのできる珍しい場所だそうですが…

 

本当に牛の近くにシカが…!

なかなか珍しいものが見れました。

 

再びバスに乗車。

 

宗谷黒牛を間近に見ながら下っていきます。

車窓右に見えてきたのは1983年にサハリン沖で発生した大韓航空機撃墜事件の慰霊塔。

 

その近く、車窓左手に見えたのは大岬旧海軍望楼跡。

日露戦争時にバルチック艦隊が宗谷海峡を通る可能性があったことから重要視されていた望楼です。

 

望楼跡を過ぎたところで一気に坂道を下り、いよいよ日本最北端の地、宗谷岬に到着します。

 

日本本土では最北端の地、宗谷岬(北緯45度31分21秒 東経141度56分12秒)。

厳密に言うと宗谷岬の北方約1kmにある無人島、弁天島(北緯45度31分35秒 東経141度55分9秒)が日本が実効支配する地では最北であり、北方領土も含めると択捉島のカモイワッカ岬(北緯45度33分28秒 東経148度45分14秒)が最北らしいのですが(笑)

 

有名な日本最北端の地の碑。

観光客が写真撮影に興じていました。

その間を縫って撮影。

 

あまり見ることのない裏側。

 

一番北と思われる地点。

 

宗谷岬とサハリン(樺太)の最南端である西能登呂岬(クリリオン岬、北緯45.9度 東経142.083333度)までは約43km。天気のいい日はサハリンが見えるようなのですが…

 

天気はいいのですがどうやらもやがかかっているようで…

水平線上に見えるはずのサハリンは全く確認できません。

まあ、ここ宗谷岬は風が強い日が多く、こんなに穏やかなだけでもいいほうらしいのですが(笑)

 

最北端の地碑の隣には、ここの近くから樺太へと渡った間宮林蔵の石像も。

 

その後ろに見えるのが先ほど書いた弁天島。2017年にはトドが2000頭も上陸したことが話題となりました。

 

こちらはバスファンにとって見逃せない、日本最北のバス停「宗谷岬」。

ちょうど稚内駅前ターミナル行きのバスが発車していきました。

 

バス時刻表(浜頓別方面)。

これは2019年9月に訪れたときのものであり、その後2019年10月1日にこのバス停を通る天北宗谷岬線が大減便(7往復→4往復)されたようです…

 

最後に訪れたのはこちらのお土産物店。

 

この店の中に流氷が年間を通して展示されている「流氷館」(入場無料)があるということで入ってみることに。

 

流氷館の中は巨大な冷凍庫になっていて、外に設置されていた温度計によると-11.8℃だとか。

 

そんな極寒の庫内に軽装で突入します。

 

……とにかく寒いっ!!

 

早くも出たくなったところですがぐっとこらえて中を見て回ることに。

 

 

中には本物の流氷のほか、アザラシやキツネ、海鳥の剥製やぬいぐるみが展示されています。

 

 

流氷といえば紋別や網走が有名ですが、ここ宗谷岬にもオホーツク海から流れ込んだ流氷が接岸することがあるようです。

 

ここで限界を迎えたので外へ。

ひと足お先に北海道の冬を体験したような気分です(笑)

 

そろそろ出発時間が近づいてきました。

バスはここからオホーツク海沿いを進んでいきます。

 

それでは。