【2020春臨】春の臨時列車で気になる列車・ダイヤ

春から運転開始となるE261系サフィール踊り子号(2019/12/25@新宿)

春から運転開始となるE261系サフィール踊り子号

昨日1月17日(金)、JR各社の春の臨時列車についてのプレスリリースが発表された。

各地で様々な話題があるが、本記事では筆者が個人的に気になったいくつかの列車について、ダイヤや運転日について注目してみたい。

伊豆方面(踊り子号)

JR東日本のプレスリリースに、サフィール踊り子号の臨時枠、その他各種踊り子号の発着駅時刻と運転日が掲載されている。

ダイヤ改正前:スーパービュー踊り子号最終章

3/13をもって引退となる251系スーパービュー踊り子号だが、2月の河津桜の時期に走る臨時列車(1, 4, 9, 14号)がそのまま週末の3/1, 7, 8も運転となる。大宮始発のスーパービュー踊り子1号は3/8まで運転される一方、スーパービュー踊り子10号池袋行きの大宮延長の記載は無かったので2/15・16・22-24・29限りでスーパービュー踊り子号の大宮行きは終了となる可能性がある。(※1/24追記)時刻表2月号によると、2/15-3/8の土休日は大宮行きとなる。

ダイヤ改正前:マリンエクスプレスも運転終了の可能性

また、E259系成田エクスプレス車両を使ったマリンエクスプレス踊り子号の記載がダイヤ改正前(3/8)までしか無いため、マリンエクスプレス踊り子号自体も今回で運転終了の可能性がある。下り平日用の77号(東京11:30発)は3/2-6、下り土休日用の79号(東京12:30発)は3/1, 7, 8に運転されるが、上り76号(伊豆急下田16:31発)の運転日は3/1-6とあり最後の週末3/7, 8に上りマリンエクスプレス踊り子号は運転されない(代わりに同時刻で116号が運転となる模様)。

ダイヤ改正後:サフィール踊り子号の臨時列車は概ね週5で運転

スーパービュー踊り子号と入れ替わるような形で3/14にデビューするE261系サフィール踊り子号。先のダイヤ改正プレスで定期便・臨時便の2種類が走ることが提示されたが、その臨時便の運転日が明らかになった。

下りは3号(東京12:30発)が平日、5号(新宿12:25発)が土休日に運転され、その両日に折り返し上り4号(伊豆急下田16:30発・東京19:20着)が運転される形式である。具体的な3/14〜6月の運転日としては「原則、火・水曜は運休、月・木・金・土・日曜は運転」「GWを含む期間(4/23-5/11)は火・水曜を含め毎日運転」「土日は5/30・31のみ運休」となっているようだ。

ダイヤ改正後:臨時列車の号数名変更、E257系踊り子の臨時列車はひとまずGWのみ

その他の踊り子号は、概ね以前から走っている臨時列車のスジを受け継ぐ形で「踊り子51〜58号」「踊り子11or111号、14or114号」が設定される。定期+ほぼ毎週運転の踊り子が1号、2号、…となることが既に横浜支社のプレスリリース(鉄道新聞経由)で明らかになっており、また同所に記載されている通り臨時列車は51号〜となるようだ。

なお111・114号は我孫子発着の踊り子号である。東京から同スジ運転の11・14号が(運転日数は少ないが)準定期運用相当として付番され、(運転日数は少しだけ多いが)その亜種としての111・114号なのだと思われる。111号は土曜日、114号は日曜日、11・14号はそれぞれの折り返し用として運転される仕組みのようだ。

また、GWの5/2-5のみ運転で遅めの時間に設定される踊り子57・58号はE257系で運転される。春の時点ではE257系の投入本数は定期の2往復に加えこれだけだが(※1/24追記さらに土休日運転の踊り子1・6号もE257系運用の模様である)、今後徐々に増えていくものと思われる。

富士回遊:定期列車増発でE257系5両の臨時は土休日のみ継続

外国人観光客などに大変人気のため、ダイヤ改正で1往復増発し3往復となる富士回遊号。定期列車はE353系の付属編成3両だが、臨時列車にはE257系5両が使われており、これはダイヤ改正後も継続となる。

ダイヤ改正前(-3/13)は2月以前と同様、土休日は91号「新宿7:35→河口湖9:39」92号「河口湖16:00→新宿17:59」、平日は93号「新宿11:32→河口湖13:35」90号「河口湖14:03→16:03新宿」の1往復ずつが運転される。

ダイヤ改正後(3/14-)は、まず平日の臨時列車による増発は無く93・90号は運転されない。土休日の下り91号は、定期の増発便(千葉始発の3号)が新宿7:30発で以前のダイヤと重複するため、「新宿11:13→河口湖13:09」という遅めの時間帯に変更となる。なお、上り92号の運転時刻は以前とほとんど変わらず「河口湖15:58→新宿17:59」である。 

鳥海:6/13〜14のみ運転、青森-新潟間の夜行&昼行も!

青森-新潟間を夜行・昼行で結ぶという、今回発表された臨時列車の中でも特に注目の列車の一つだ。秋田支社のプレスリリースによると「羽越本線羽後亀田~秋田間開通100周年・奥羽本線、鷹ノ~青森間開通120周年を記念して運転」されるものであり、E653系国鉄色塗装が用いられる。

運転日は6/13〜14にかけての1回のみ。鳥海1号は6/13(土)「秋田10:36→青森14:18」、鳥海2号は夜行列車で6/13(土)「青森17:45→新潟(翌)7:03」、鳥海3号は昼行特急で6/14(日)「新潟13:37→青森21:10」である。

鳥海3号の羽越本線区間は、いなほ号の停車駅を若干厳選したような停車駅(新発田、村上、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、遊佐、象潟、仁賀保羽後本荘)なのに対し、各列車奥羽本線区間は途中(秋田・)弘前新青森のみ停車とかなり停車駅が絞られている。なお、夜行列車の鳥海2号は秋田から新潟までノンストップのようだ。

WEST EXPRESS 銀河:一部停車駅時刻判明!

5/8(金)のデビューから9月までは関西地方⇔出雲市を夜行列車として運転するWEST EXPRESS 銀河号。ダイヤ改正プレスリリースの時点では大まかな時刻しか判明していなかったが、このたび始発着駅や一部途中駅の時刻が判明した。JR西日本および岡山支社の発表をまとめると、下の表のようになる。

下り   上り
21:15発 京都  
停車 新大阪  
22:28発 大阪 6:12着
22:51発 三ノ宮 5:50着
停車 神戸 停車
停車 西明石
0:42発 姫路 停車
岡山
備中高梁 22:00発
21:25着
停車 生山
根雨 停車
停車 米子 停車
停車 安来 停車
停車 松江 停車
停車 玉造温泉 停車
停車 宍道 停車
9:31着*1 出雲市 16:00発

注目点として、まず下り京都発〜大阪発が(一般的な特急30分に対し)1時間13分と長くなっている。停車駅(新大阪・大阪)か通過駅かは分からないが、どこかで長時間停車するものと思われる。また、三ノ宮発〜姫路発も1時間51分となっており、この区間でも合計1時間程度の長時間停車がある模様だ。

一方、上りは岡山支社のプレスリリースにより備中高梁駅の停車時刻が判明した。出雲市-備中高梁間5時間25分というのはやくも号より約3時間、サンライズ出雲号と比べても約2時間半上回っており、概ね合計その程度の時間が途中駅での「おもてなし」に使われると考えられる。また、現ダイヤ相当で仮定すると出雲市-備中高梁間でやくも号3本(26・28・30号)を待避し、備中高梁駅で上りサンライズ出雲号(21:48頃停車)を待避する形になる。

なお、詳細な運転日はまだ発表となっておらず、現在分かっている情報としては「週2往復程度」の運転である。

*1:岡山支社プレスでは9:28着となっている。