この記事を5000形で出すべきか迷いましたが、まあ5000形の中の1区分ですので……
というわけで今回からは小田急5200形の設計に移ります。
小田急5200形はご存知のとおり、5000形の6連バージョンとして登場した形式で、基本的な設計は5000形と共通です。しかし、先に登場した9000形の要素を一部取り入れることでブラッシュアップを図り、より近代的な装いとなりました。
最大の特徴は、9000形で初採用された側窓の一段下降窓化を5200形にも取り入れた点です。
これにより、"旧来の小田急顔+9000形由来の近代的な側面"、という組み合わせが生まれました。
伝統の小田急顔を採用した最後の形式に相応しい、完成度の高い車輛となっています。
それではCADの設計画像をご覧ください。
先頭車側面
特徴的な1段下降窓はもちろんのこと、戸袋窓や客用扉窓の金属抑え化もしっかり再現。
戸袋窓の金属抑えは5次車以降の仕様となり、必然的に5259F~5270Fの形態となります。
窓サッシ
今回も5000形同様、窓サッシは別パーツです。
1段下降窓ですっきりしたとはいえ、6両分のサッシ塗はとんでもなく大変です。
こうして別パーツにすれば簡単綺麗に仕上がるはず♪
組立もスナップフィット構造で簡単に組みあがります。
前面
5200形
5000形
前面手すりがわかりやすいですが、他にも、
・シールドビーム化されたヘッドライト(一部車両)
・欠き取りが少ないスカート
・貫通扉の奥まりが浅い
・渡り板形状変更
・新宿片先頭車の前面裾部向かって左の手すり位置変更
といった点が5200形の特徴です。
シールドビーム化は後天的改造の結果ですので、原形ライトVer.も付属します。
各形式ビュー
Tc 5250/5550
M1 5200
M2/M4 5300/5500
M3 5400
6両で4形式存在します。
違いがあるのは主に中間車の屋根配管で、ボディそのものは先頭車と中間車の2種しか無かったりします。
M1のデハ5200はパンタこそ無いものの、ランボードの存在やパンタ搭載車と同様のクーラー配置など、パンタ増設も可能なレイアウトになっているのが見て取れます。
M2/M4 5300/5500パンタ周り
M3 5400パンタ周り
M3のデハ5400はヒューズ箱が2個連続するタイプで、パンタ周りの配管引き回し方が異なります。
また、M2/M4 5300/5500のパンタ周りは、先に製作していた5000形1・2次車の同型車M1/M2 5000/5100とも違っていたりします。
M1/M2 5000/5100パンタ周り
5200形と比べると、扇風機カバーがあるせいか、避雷器配管の引き回し方が海山逆ですね。
さて、本日はここまで!
設計はほぼ終了したため、次回は試作品出力結果をご覧いただければと思います。
お楽しみに!
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