JR渋谷駅「中央東改札」新設で混雑は改善するか。銀座線への新ルートはできるけど

井の頭線への動線は変わらず

JR渋谷駅に「中央東改札」が新設されます。銀座線渋谷駅移転後に発生している、中央改札口付近の混雑は改善するのでしょうか。

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1月29日供用開始

JR東日本は、渋谷駅の3階に「中央東改札」を新設し、2020年1月29日正午に供用を開始すると発表しました。

中央東改札は、中央改札内コンコースの東側、埼京線ホームへの連絡通路の入口付近に設けられます。中央東改札の開設により、JR山手線・埼京線から渋谷スクランブルスクエア(東棟)へのアクセスがしやすくなり、東京メトロ銀座線への乗り換え利便性も向上します。

中央改札口付近の段差解消も図られます。スクランブルスクエアのエレベーターを使えば、バリアフリーでJR中央改札口に入れることになり、車イスやベビーカー利用者には福音となるでしょう。自動改札には車イスが通れる幅広の通路も設置されます。

渋谷駅中央東改札口
画像:JR東日本プレスリリース

「魔の階段」の解消は?

気になるのは、この新改札口により、銀座線のホーム移設により生じたJR中央改札口付近の混雑が改善するのか、ということでしょう。

1月3日の銀座線ホーム移設により、銀座線利用者の多くがJR中央改札口前を通る動線になってしまい、3階中央改札口から東急東横店西館2階に至る階段付近が非常に混雑するようになりました。京王井の頭線から銀座線・山手線・埼京線に乗り換える客が一箇所の階段に集中するためで、「魔の階段」と表現するメディアもあるほどです。

魔の階段
画像:東京メトロ渋谷駅構内図を改変

今回の中央東改札口の新設により、JR線と銀座線の乗り換え客に新ルートができることになりますので、中央改札口前の混雑は多少緩和されるでしょう。

ただ、構内図を見る限り、2階と3階をつなぐ階段の流動を減らす動線が新たにできるわけではないようです。したがって、井の頭線と銀座線・JR線の乗り換え動線に変化はなさそう。となると、人の流れの分散は限られたものになり、「魔の階段」の混雑解消にはあまり効果を発揮しないような気がします。(鎌倉淳)

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