本来は2020年元旦に出発する予定だった『瀬戸瀬から志布志ゆきの旅』。

結局元旦の天気も大荒れにはならず、函館・石北線に於いては列車の運休や遅れも発生しなかったので、その日から出発しても結果的には問題ありませんでした。

何とも人騒がせな天気予報でしたが、本来良い天気のハズが悪くなった…というよりはマシで、結果的にスケジュールの余裕を持たせる事ができたのでまぁ良いとしましょう…。

 

この日は、のんびりと午後からの出発。札幌からスーパー北斗を新函館まで乗車し、北海道・東北新幹線はやぶさ~東北新幹線やまびこと乗り継いで郡山まで移動します。

乗車するのは特急や新幹線ばかりで、今回の記事はあまり見どころがないかもしれませんが、ご了承ください…。

郡山では1泊し、翌日は磐越西線で最後の活躍を続けるキハ40系に乗車します。

 

 

 

まずは最寄り駅から学園都市線の1572M(12月30日にも乗った札サウ721系F-5101+F-5201による編成)に乗って札幌駅に出て、16Dスーパー北斗16号に乗り換えます。

 

 

 

 

瀬戸瀬から志布志行きの旅・第4ランナー

札幌14:45→新函館北斗18:09

千歳線・室蘭本線・函館本線 16D 特急スーパー北斗16号

編成/①(指)キハ281-5☆②(指)キハ280-108③(G)キロ280-4④(指)キハ280-109⑤(指)キハ280-4⑥(指)キハ280-103⑦(自)キハ280-101⑧(自)キハ281-1→札幌

 

『志布志から瀬戸瀬ゆきの旅』としては再開となる16Dスーパー北斗16号は、今やわずか3往復のみとなってしまったキハ281系による運用で、所定より1両増結した8両編成。

北斗系統も全列車『スーパー』となったのも束の間、3月ダイヤ改正以降は『スーパーおおぞら』『スーパーとかち』と同様にスーパーの冠が消える事となり、このヘッドマークも見納めになります。やがてキハ281系も同様に思い出の彼方へ消え去ってゆく事でしょう…。

 

 

 

私が乗り込むのは、もちろん先頭の1号車。

 

 

 

 

1572Mで私が札幌駅に到着した時にはスーパー北斗16号の車両は既に入線済みでしたが、乗り込もうとしたら中国人旅行客の一団が通路にたむろしており、私の自席に辿り着く事ができずイラっとしました。日本に旅行に来るのならハイシーズンの時期は避けて頂きたいものです。

先に荷物を置いてから発車前に車両編成のメモを取ろうとしていたのですが、仕方なく荷物を持ったまま端の車両まで足を運ぶ事となりました…。

 

281系も本数が減った事によって車両に余裕が出てきたため、多客期は所定より増結されるようになりました。この日は1両増結の8両編成で、最後尾8号車(自由席)はキハ281形のトップナンバーでした。自由席車には先頭、2両目含めて試作車900番台車が入る事もあります。

 

 

 

 

今回の指定席はえきねっと予約。

新函館北斗から新幹線に乗り継ぐため、『乗継割引』が適用されるスーパー北斗の特急券が半額になっています。

スーパー北斗と新幹線は別個で予約していたので、みどりの窓口で乗継割引を適用した上で発券して頂きました。

おめでたい元旦なのだから、外国人で混み込みする普通車を避けてグリーン車を奮発しても良かったかも。

『瀬戸瀬から志布志ゆき』の乗車券は札幌駅は経路外となるので、最寄り駅から白石までの乗車券を別途購入した上で乗車しています。

 

 

 

 

14:45に発車。

新札幌到着前の車内です。先述のように中国人をはじめとするアジア系観光客が多めとなっています。

281系の車内は指定席車に関しては261系などと同様『グレードアップ座席』と呼ばれる紫系の座席に換装されており、2年後に引退を控えた281系らしさを味わうには、札幌寄りに連結されている自由席車(アチラは座席未換装)に乗っておいたほうが良いのかもしれません。

 

 

 

石勝線の乗換駅である南千歳からはさらに乗客が増え、8割方の席が埋まっていました。

やはりアジア系の観光客が多く、荷物置き場は特大サイズのキャリーケースで埋め尽くされ、置ききれない分は通路に置かれているのがわかります。

 

 

 

 

苫小牧を過ぎ、錦岡駅を通過後は太平洋の海岸近くを走ります。反対側の車窓には樽前山が見える辺りです。

私の近くにいたアジア系の観光客は、車窓風景には見向きもせず持参のタブレット端末で動画を見るばかり。せっかく北海道に来たのなら、そんなモンばっかり見てないで車窓から見える風景を楽しもうよ!

 

 

 

冬至を過ぎても、やっぱり北海道の昼間は短いです。

東室蘭あたりで日没となり、工場群のライトアップが見えるようになります。

 

 

 

伊達紋別の手前、北舟岡あたりの噴火湾。

夕闇が包み込み、車窓風景を楽しむのはそろそろ限界となってきました。

もう1本早いスーパー北斗14号も281系の運用だから、もっと車窓風景を楽しむならソチラにしておけば良かったかも。

 

 

 

列車は函館本線に入り、やがて下車駅の新函館北斗への到着を告げる案内が流れます。

今回乗車のキハ281-5の妻壁には、ローレル賞受賞のプレートが付いていました。281系デビュー当時のJR北海道は夢と活気があり、元会長の柿沼氏が車両開発の陣頭指揮を担っていた頃は革新的な車両が次々と登場したものでしたが…。今後、同社の車両にブルーリボン/ローレル賞を受賞する車両は登場するのでしょうか…?

 

 

 

18:09、雪の新函館北斗駅に到着。

下車客は外国人観光客が多かったです。

 

 

 

 

乗換列車となる北海道新幹線はやぶさ42号まで約30分あるので、『北の40 記念入場券』を購入すべく一旦改札を出て、みどりの窓口に出向くのですが、コチラにも外国人観光客が並んでいてなかなか自分の順番になりません…。

 

 

 

そのみどりの窓口のカウンターには、北海道を走った車両のペーパークラフトが並んでいました。

 

 

 

10分以上並び、ようやく買えた『北の40記念入場券』。

当駅の図柄に採用されているキハ40 831(函ハコ)は、ワンマン化改造前の原番号・106(当時は旭アサ)だった時代に湧網線で乗車した事があり、また今はなき奥白滝駅(石北本線)に行った時にも乗車していたりで、数ある40の中でも特に思い入れのある1両です。

 

 

 

 

瀬戸瀬から志布志ゆきの旅・第5ランナー

新函館北斗18:40→仙台21:29

北海道・東北新幹線 3042B はやぶさ42号

編成/※固定編成のため各号車の形式番号は省略 ①~⑩幹セシU22(はやぶさ42号)+⑪~⑯幹アキZ11(こまち42号。盛岡より)→新函館北斗・秋田 ①号車(指)E523-22☆

 

青函トンネルを越えるには『四季島』に乗る他は新幹線しか選択肢がありませんが、どうせ夜間の移動なので、一気に新幹線ですっ飛んでしまいます。

このはやぶさ42号は、新函館北斗から東京へ向かう最終便となります。私は仙台まで乗車し、そこからやまびこ60号に乗り継いで郡山まで向かいます。

 

 

 

北海道新幹線といえども、H5系は4編成しかないので大多数はE5系による運用で、画像手前のE5系がはやぶさ42号の車両。

奥のH5系は3025Bはやぶさ25号で到着した車両でしょうか。同列車は通常E5系による運用ですが、年末年始の多客期のため変更が生じているようです。

乗車するのは、もちろん先頭の1号車。

 

 

 

新函館北斗発車後の1号車車内。定員29名に対して実乗10名以下と乗車率はあまり芳しくありませんが、それでも通常期よりは多く乗っているのでしょうか。

 

 

 

手書きの乗車券で新幹線に乗車ですが、事前に特急券を購入しているので車内改札はありません。

当初、青森で1泊する予定だったので新青森~仙台乗継~郡山という特急券をえきねっとで予約していたのですが、札幌駅でスーパー北斗の特急券を発券する際に取り消しの上、改めて新函館北斗からの特急券を発券し直し、なおかつ新函館北斗のみどりの窓口ではやぶさ42号の座席を変更したためスタンプが押されています。というのも、当初予約していたA席の隣のBC席にも新青森から乗車してくる事が判明したため、仙台までABCとも空席が残っている場所に移動したからです。

乗車券の白石の隣に押された赤い下車印は新函館北斗駅のものですが、インクが滲んでしまって読み取れないのが残念です。

 

 

 

19:00頃、青函トンネルに入ります。

 

 

 

そして…いざ、本州へ!

19:44発の新青森から東北新幹線に入ります。

 

 

 

実は元旦の日に投稿した前々回のブログ『瀬戸瀬から志布志ゆきの旅⓪』は、このはやぶさ42号の車内からスマホで投稿したものです。

予め自宅のパソコンで画像データを入力しておいた上で、本文のみスマホ画面から入力した、というワケでして、車内には電源コンセントやフリーWi-Fiもあるのでありがたいですね。

 

 

20:45着の盛岡では、E6系の3042M秋田新幹線こまち42号を併結します。

 

 

 

盛岡からは320㎞/h運転でひとっ飛び。乗継駅の仙台が近づいてきました…。

 

 

 

21:29、仙台駅に到着します。

新青森から乗務した運転士が交替します。

 

 

 

志布志から瀬戸瀬ゆきの旅・第6ランナー

仙台21:47→郡山22:23

東北新幹線 60B やまびこ60号

編成/幹セシU25(※固定編成のため各号車の形式番号は省略)⑥号車(指)E526-325☆

 

 

仙台からは、東京へ向かう最終列車となるやまびこ60号に乗り換えます。

LED発車標が表示する列車も、回送以外は当列車のみ。

 

 

 

やまびこ60号はこれまたE5系による運用。やまびこ号もE5系が大半となり、E2系はいよいよ少数派となってきました。

はやぶさ42号と通しで特急券を購入しているため、自由席である先頭1号車ではなく中間車の指定席6号車(E526-325)に乗車します。

 

 

 

街の灯りを見ながら、仙台を後にします。

 

 

 

仙台からは36分で郡山に到着します。

同じような画像ばかりでスミマセン。

 

 

 

 

郡山駅新幹線ホームの駅名板は、ひらがな表記の旧タイプ。

JR北海道の駅名板が、この様式と類似しています。

 

 

 

 

東北有数の都市の玄関口・郡山駅。

 

 

 

 

今夜の宿は、駅から徒歩7分程度の距離にある『東横イン郡山』。

尚、道中一度も駅弁に有りつけなかったため、ホテルへ向かう途中のコンビニで買って食べる羽目になり、元旦としてはしょぼい夕食となってしまいました…。

 

 

 

翌日は、磐越西線の臨時快速『あいづ』(リゾートみのり編成)で会津若松へ向かい、そこから引退迫るキハ47に乗って新津までの磐越西線を走破するのですが、その後の行程は次回以降にお送りします。

つづく。