小田急における機器流用車といえば、4000形が有名な存在です。
吊り掛け駆動で登場し、後に2400形の機器を流用して高性能化されました。

4000形の廃車によって消滅したように思える小田急の機器流用車ですが、実は現在も一部の編成に存在しています。

まずは有名なところとして、2000形の2054Fです。
この編成のみ、2600形の2666Fから流用した主電動機や主制御器を装備しており、現在も走る機器流用車となっています。

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8000形にも機器流用車が存在しています。
全ての編成ではありませんが、リニューアルの際に廃車となった5000形から静止形インバータを流用した車両があります。
かなり地味な機器流用ですが、こんなところにも存在しているのです。

1000形のワイドドア車にも、機器流用車が存在します。
6両に改造された編成の屋根上に、流用されたと思われるヒューズ箱があります。
時期から推測されるのは、5000形の車体修理で外されたものか、4000形の廃車発生品かと思われます。

このように、部品単位に近いものも含めて、現在も機器流用車が小田急には走っているのです。
昔に比べると少なくはなりましたが、探っていくと面白いですね。